元気なからだはキチンとお食事

にゃんこに元気で長生きしてほしい
にゃんこは、大切な家族の一員です。
一日でも長く一緒にいたいと思うのは、飼い主みなの願いです。
にゃんこは言葉を話せないので、にゃんこの健康状態は飼い主が注意して、こまかくケアしてあげることが大切。
そのためには、食事管理やストレス軽減、健康チェック、予防接種や病気の予防法など、にこの体と心のヘルスケアについて十分に知っておくことが必要です。
「にゃんこにとってよい食事」「ストレスがたまって起きる症状や行動」「肥満や老化が引き起こす病気」など健康づくりのために必要な情報だけでなく、「マッサージやピックアップ」など、にゃんこのストレスを軽減するために行うケアで飼い主も一緒にリラックスできるものも紹介しました。

ダイエット
元気なからだはキチンとお食事

最近、太り過ぎのにゃんこが増えています。ペットがたくさん食べることに喜びを感じる飼い主さんが増えているから。
でも、にゃんこにとっても肥満は、「百害あって一利なし」。
心臓や腎臓へ負担をかけたり、糖尿病など人間と同じような生活習慣病にかかりやすくなります。
にゃんこは、自分で体重のコントロールができません。
体重管理は、すべて飼い主の責任です。
元気に過ごすことがネコにとって幸せなのです。
にゃんこの健康を考えた食響を与えましょう。

ストレス
にゃんこのストレス
にゃんこは、基本的に一匹でマイペースな生き方をする動物です。
野性的だといわれますが、じつはとってもデリケートに響境の変化にとても敏感です。
できるだけにゃんこの生活リズムを大切にしてて、ストレスがたまらないようにしてあげたいもの。
甘えたいときにはすり寄ってくるのに、かまいすぎは嫌いなにゃんこ。
表情やしぐさ、行動などのサインに注目して、にゃんこの気持ちを読み取ってあげることが大切です。

にゃんこの老後
いつまでも一緒にいたいよね
にゃんこも高齢になるにつれて、免疫力が下がって病気にかかりやすくなります。
また若いころからの偏食や持病が原因の障害が起きることもあります。
体力が低下して、グルーミングをするのがおっくうになってしまうこともあります。
飼い主は、にゃんこの老化によって起きるこんな症状をやさしく受け止めてあげたいもの。
いままで以上に愛情とやさしさをもっておしてあげましょう。

獣医さん選び
ドクターと仲良くなろう
かわいいにゃんこが元気に過ごすために一番必要なのは、信頼できるホームドクター。
病気になってからあわてて探すのではなくて、動物病院の設備や診療体制、
飼い主との相性なども考えながら、元気なときに見つけておきたいもの。
にゃんこをじっくり診てくれる獣医さんと仲良くなっておきましょう。

健康チェック
定期的に健康チェック
元気で長生きするためには、年に一度のワクチン接種のときだけでなく、半年に一度は獣医さんの健康チェックを受けておきたいもの。
にゃんこも年をとると、若いころからの持病が悪化することもあります。
健康チェックは病気の予防だけでなく、病気の早期発見・早期治療に役立ちます。

キャットフードの種類
にゃんこは肉食動物。
食事はバランスよく与えたいもの。
まずはフードの違いから紹介します。
キャットフードは、大きく分けるとドライフードとウエットタイプの2タイプ。
それぞれの特徴を理解しておきましょう。

●ドライフード
ドライフードは、良質なタンパクの肉粉、穀類をバランスよく合わせたものをベースに、各種のビタミンなどの栄養分を加えて作られています。
水分が6~10%程度と少ない分、1グラムあたりのカロリーが高いので、与えすぎに注意が必要です。
ドライフードも製品によって、栄養成分が異なります。
ドライフードにはマグネシウムが多く含まれていることが多いので、与えすぎると、尿路結石などの原因となることもあります。
ドライフードを与えるときは、水をたっぷり用意して、飲ませてあげてください。
ドライフードの中には、処方食、療法食など症状に合わせて、成分が調整登されているものもあります。
獣医さんの指示に従って与えましょう。

●ウエットフード
口あたりがよく、多くのにゃんこが好んで食べます。
マグロやカツオなどの魚肉類、牛、鶏肉などをベースに小麦粉やとうもろこし、各種ビタミンなどが加えられています。
ドライフードと比較すると原材料の味が生かされているので、嗜好性が高いフードです。
水分量が多いので、消化がよく、カロリーを効率よくとることが可能です。
このような「アラカルトタイプ」のほかに、良質の肉類や穀類などの成分をバランスよく調整した完全栄養型の「レーションタイプ」のものもあります。
缶詰やレトルト製品なので開封しなければ長期保存が可能ですが、開封後は長く保存できないので注意が必要です。

キャットフードの選び方
●パッケージ
にゃんこのごはんはドライフードと水のシンプルな組み合わせが一番。
ですから、主食となるフードはパッケージを見ながら、にゃんこによいフードかどうかじっくりとみきわめましょう。
キャットフードには、「総合栄養食」と「一般食」があります。
選ぶときは、「総合栄養食」と記載されているものを。
そのフードと水だけで、にゃんこに必要な栄養がバランスよくとれます。
総合栄養食のパッケージには一般食よりも詳しく成分表記がされています。
1日の給餌量が明記されていたり、成長段階ごとに用意されているのも大きな違いです。
また、実際の代謝エネルギー(ME) が表示されていること。
にゃんこが食べた後でどのくらいのエネルギーに変わるのかがわかり、ダイエットに役立ちます。
製造年月日や賞味期限ももちろん要チェック。

●成分表
にゃんこにとって、牛乳、乳製品、小麦、大豆、牛肉、豚肉はアレルギーを起こしやすい食品ですから、これらを使っていないフードを選ぶようにしましょう。
ちなみに小麦と大豆は「植物性油脂」、牛肉や豚肉は「動物性油脂」と表示してあることもありますので、成分表をよく見たり、メーカーに問い合わせたりして、これらの表示があったら避けたほうが良いでしょう。

●賞味期限
ドライフード
乾燥しているので、開封後の保存性が高いのがメリット。
開封後は密閉容器に入れて保存。
開封後の賞味期間は約1カ月。
高温多湿での保存は避けます。
未開封の状態なら、製造後1~2年保存できます。

ウエットフード
開けて残った分は、酸化を防ぐために密閉容器に移して冷蔵庫で保存。
賞味期間は、約1日。開缶しなければ、長期保存が可能。
直射日光のあたる場所や高温多湿な場所で保存しないよう注意。

4大栄養素
にゃんこの体をつくり、エネルギーの源になる大切な栄養素は、タンパク質と脂肪です。
このほか、微量のビタミンや、カルシウム、リンなどのミネラルも必要です。
にゃんこにはおもに動物性のタンパク質が必要です。
ビタミンCは体内で合成するので、野菜を与える必要はありません。

タンパク質
肉や魚類など動物性の食べ物
体の筋肉、血液、毛などを作る一番大切な栄養素。
とくにタンパク質を構成するアミノ酸のうち、網膜機能や神経機能維持にかかわるタウリンは体内で合成できないので、食事からとることが必要です。

脂肪
肉や魚類(青魚の与えすぎに注意)卵黄など
体のエネルギーの源になるだけでなく、脂溶性ビタミン (A、K、E、D)など微量栄養素を体内に運びます。
動物性脂肪には、体内で合成できない必須脂肪酸が多く含まれているので、食事には不可欠です。

ビタミン類
レバー、卵黄、緑黄色野菜、小麦胚芽
体調を維持するため、微量に必要な栄養素。
水溶性と脂溶性のものがあります。
カルシウムの吸収を助ける脂溶性のビタミンDやビタミンAはとりすぎに注意が必要です。

ミネラル
小魚、魚、肉類
カルシウムやリンは、骨格形成に必要な栄養素ですが、リンの過剰摂取がカルシウムの吸収を阻害するので、バランスは1対1に。
マグネシウムは、体の調整に少量必要な栄養素です。

処方食
処方食とは?
ネコの病気の治療を補助する食事管理を目的としたフードのこと。
最近では細かい症状に合わせ、病気の回復、改善を助ける処方食がいろいろ出ています。
一般の市販のフードは、健康なにゃんこを基準とした栄養バランスで作られていますが、処方食は個々の症状に合わせた栄養成分構成になっています。
一般のフードに比べると嗜好性が劣ることがあります。
処方食は、獣医さんの処方がないと購入できません。
与える回数、量など獣医さんの指示に従って与えます。
一般のフードに比べて、コストが高く、食費がかかります。

・処方食の例
肥満
低脂肪で低カロリーフード

尿道結石
pHを調整するフード、マグネシウムを押さえたフード

心臓病、心不全
塩分を控えめにしたフード

アレルギー
低アレルギーフード

サプリメント
人間用は絶対に与えない
サプリメントは、栄養の不足が心配なときに補給するものです。
健康なにゃんこで通常の総合栄養食フードを食べている場合は、必要な栄養素が含まれているので必要ありません。
栄養補給のためのもの、食欲不振用、整腸用、皮膚・毛のつや用などさまざまな用途のサプリメントがあります。
形状は、粉末、スープタイプ、スティック状になっているものなど。
ドライフードや缶詰にかけたり、混ぜたりして与えます。
匂いに敏感に反応して食べなくなることもあるので、少しずつ様子を見ながら。
サプリメントの与えすぎによって、にゃんこが健康を害してしまうケースも報告されています。
与える際には、獣医さんに相談して。
それぞれの効能を知って、与えるようにしたいものです。
人間用のサプリメントは絶対に与えないようにしてください。

キャットフードの与えかた
食事の量は、体格や体重、年齢などにゃんこのライフステージを考えながら、決めましょう。

子にゃんこ
子にゃんこは、生後3~4週になると固形物を食べられるようになります。
母にゃんこがいれば、7~8週目まで母乳を飲んでいても、必要カロリーのほとんどは、母乳以外のフードでとります。
生後2カ月のにゃんこの場合、体重1kgあたりの必要カロリーはオトナの約3倍です。
消化がよく、高カロリーの幼猫用フードを、回数を多く与えます。
成猫用のフードをお湯でふやかして与えることもできます。
栄養面が気になる場合は、子猫用の粉ミルクを混ぜて与えてもいいでしょう。
生後3カ月くらいから、しだいにオトナの食事に近づけていきます。
生後6カ月ごろには、オトナとほとんど同じ食事を食べられます。
にゃんこは生後5カ月くらいになると、オトナと同じくらいの体重になりますが、生後1年くらいまではオトナよりたくさんのカロリーが必要です。
離乳期に食べたものが生涯好みとなることもあるので、子にゃんこの時代の食事は大切です。

●オトナにゃんこ
動物性タンパク質、脂肪など必要な栄養素がすべて含まれたフードを基本に与えます。
フードの適量は、個々の成長の様子により異なりまます。
パッケージに書かれている食事の目安量は、十分に連動している健康なにゃんこを基準にしています。
室内飼いで静かにしているにゃんこと、外へ出かけて運動しているにゃんこでは、必要量が違います。
運動量が少ない場合は、肥満を防ぐためにも、基準量よりも控えめに与えるなど調整することが大切です。
季節によって食欲が変動することもあります。
にゃんこが食べ残さないくらいの量を飼い主が考えて与えましょう。
妊娠中、授乳中のにゃんこは、カロリーが多く必要です。

●シニアにゃんこ
7〜8歳以降になったら、一般的にはシニアと考えます。
シニアは成猫と比べると、カロリー要求量が減りますが、良質のタンパク質と脂肪の摂取が必要。
シニア期に成猫用のフードを与える場合は、パッケージに書いてある給与量を参考にします。
老化が進んで歯茎が弱くなったり、胃腸の消化機能が低下していると思われるときなどは、ドライフードをふやかして与えるとよいでしょう。
フードは急に変えると、成分の違いで下痢をしたり、においや舌ざわりが違うので、食べないことがあります。
徐々に切り替えながら、様子をみます。

食欲がないとき
食欲がないときは、栄養バランスがよいフードを与えるようにします。
にゃんこは肉食動物なので、「食べ貯め」することがでます。
元気があるようだったら、1、2日様子をみますが、食欲がない状態が続く場合は、病気をチェックします。
にゃんこは2日以上何も食べないでいると、脂肪代謝に異常を起こし、肝臓に脂肪が蓄積するので注意が必要です。
にゃんこは環境の変化に敏感なので、食事場所が変わったり、飼い主が長期に留守をしたり、新しいペットが家族に加わったなどの変化で食べなくなることがあります。
冷蔵庫から出したばかりの冷たいフードを嫌がることもありますから、電子レンジで温めてからあげてください。
熱すぎると食べられないので人肌程度に。
また、大好きなまたたび粉をフードに少し振りかけると、匂いにつられて食べるにゃんこもいます。
ハーブのニットキャップにもまたたびと同じような効果があります。

きれいなお水
にゃんこは砂漠で暮らしていた動物なので、水を好まない動物ですが、やはり水分は欠かせないものです。
いつでも好きなだけ飲めるように、つねに新鮮な水を用意してあげてください。
ドライフードを多く食べているにゃんこの場合は、水を飲む量が増えます。
にゃんこに与える水は、成分が調整されたミネラルウォーターではなく、水道の水で十分です。
冷たい水は嫌がるので、冷蔵庫で冷やした水は、室温に戻してから与えます。
尿路結石などの兆候があるにゃんこにミネラルウォーターを与えると、症状が悪化しやすくなるので注意してください。

にゃんこに食べさせてはいけないもの
人間の食事をあげてもよいの?
にゃんこに必要な栄養素は、人間とは違います。
人間と同じ食事を与えていると、栄養バランスに偏りが出る可能性があります。
また栄養の過剰摂取による弊害も心配です。
にゃんこには、にゃんこに必要な栄養をバランスよく含んだキャットフードが一番です。

絶対に食べさせたくないもの・・・・
タマネギ、ネギ類
ネギ類を食べると、にゃんこの赤血球が破壊されて貧血を起こす可能性があります。
ハンバーグなど料理の中に少量入っているものにも注意が必要です。

アワビの内臓
アクビを食べてにゃんこが日光にあたると、皮膚の薄い耳などが赤く腫れたり、炎症を起こし、黒くただれて欠け落ちてしまうことがあります。
アワビが食べた海草の毒素が残っているために起きると考えられています。

鶏の骨、魚の骨
骨はカルシウム補給には最適なものですが、鶏の骨は噛むと裂けて、のどにささることがあるので危険です。
鯛の骨など、硬い魚の骨も避けたほうがよいでしょう。

たくさん食べさせたくないもの
青背の魚
アジ、イワシ、サバなどの青背の魚に含まれる不飽和脂肪酸を食べすぎると、細胞の老化を早めることも。
常食していると、にゃんこにビタミンE欠乏症(黄色脂肪症)が起きることがあります。

イカ・タコ・エビ
消化が悪いので、食べ過ぎると胃腸障害を起こし、下痢や便秘の原因になります。
また、ビタミンBを破壊して神経障害をおこすことも。

牛乳
幼猫のころは牛乳に含まれる乳糖を消化する酵素がありますが、成長するにつれて減少するので、下痢を起こしやすくなります。
水分の補給はお水で。

生の豚肉
生肉は細菌が繁殖しやすいので、すすめられない食品です。
とくに生の豚肉には、寄生虫がついている可能性があります。

味の濃いもの、甘いものはダメ
味の濃いもの
にゃんこは塩分を体の外にうまく排出できません。
塩やしょうゆで味付けしたものを食べ続けると、腎臓や心臓に負担がかかります。
千物や、ちくわ、かまぼこ、ハム、ソーセージなどの加工品も塩分が多く含まれているので、要注意です。

甘いもの
チョコレートやケーキには、糖分や脂肪が多く入っているので、にゃんこには与えないようにしましょう。
ナョコレートを食べ過ぎると、カフェイン様の物質が原因で心臓や血液に障害を起こす可能性があります。

にゃんこが口にすると危険な植物
観葉植物などには、にゃんこが食べると中毒症状を起こしたりして危険なものがあります。
とくに室内飼いの場合は、置かないようにしましょう。

にゃんこに危険な植物
●アサガオ
●トリカブト
●アジサイ
●アネモネ
●ヒヤシンス
●オシロイバナ
●キョウチクトウ
●ポインセチア
●キンポウゲ
●クロッカス
●ジキタリス
●シャクナゲ
●ジャスミン
●ジンチョウゲ
●スイートビー
●スズラン
●デルフィニウム
●フジ

にゃんこは毛づくろいして飲み込んだ毛玉を吐き出すために草を食べることがあります。
草なら何でもいいというわけではなく、ここにあげた植物を口には中毒症状を起こして発熱することもあります。
専用のネコ草を用意して、部屋には他の植物を置かないようにしましょう。

ネコ草
ネコ草はどうして必要なの?
ネコ草として売られているのは、エン麦(イネ科カラスムギ類)です。
ネコ草を食べると、植物繊維の刺激で胃腸の働きが活発にになり、胃の中にたまった毛玉を吐き出すのに役立ちます。
また、整腸作用にもってなって、食欲増進に役立つようです。
ネコ草を用意することも大切ですが、飼い主がまめにブラッシングをすることも、毛玉撃退には大切なケアです。
ネコ草は、低温や土壌のよくない環境でも育ちます。
鉢植えではなく、土と種が入ったセットを購入すると簡単に栽培できるので、絶やさずにおくことができます。
最近では、毛玉除去用に毎日少量をなめさせる油性ペースト状のサプリメントやフードもあります。

ダイエット
肥満は万病のもと
多くのにゃんこは室内用いなので、食べる時と運動する時以外はほとんど一日中寝て過ごすので肥満になりがちです。
脂肪の多い食物を好んだり、偏食があるにゃんこは、とくにカロリーが多くなりがち。
とくに冬は、寒さをしのぐために体脂肪率を増やしてさをしのごうとするために食欲が出てきます。
寒さのために運動不足になるので、ますます肥満に注意が必要です。
また避妊や去勢手術をするとホルモンバランスが割れて、太りやすくなることがあります。
肥満は、病気の引き金になることもあります。
太ってしまってからダイエットを考えるのではなく、太らないように飼い主が注意してあげることが大切。
日ごろからにゃんこにストレスがたまらないようコミュニケーションをとり、十分に運動できる環境作りをしてあげてください。

肥満が招く病気
肥満はさまざまな変化をにゃんこの体にもたらします。

関節炎
体重が重くなることによって関節に負担がかかり、運動を嫌がるようになります。

心臓病
血圧が上がり、心臓に負担がかかるなど、血管や心臓に影響を与えます。
心臓に負担がかかると、運動ができなくなります。
運動したあとに息切れしていたら要注意です。

糖尿病
肥満により、糖尿病傾向が高まることがあります。
血糖値が高くなると、体の代謝に悪影響を与えます。

その他
皮膚病、高脂血症、腫瘍発生、生殖器疾患などのリスクを高めます。

肥満にさせないための飼い主の生活チェック
ロにゃんこがほしがるだけ、食事や間食をあげている?
口自分たちが食べている味の濃い食事やおやつをあげている?
口適度な運動ができる環境にしている?
ロ十分ににゃんこと遊んであげている?

肥満度をチェック
にゃんこの体重が年齢の標準体重よりも15%以上多い場合が、肥満と考えられています。
にゃんこが歩くときにお腹が揺れる、上から見てお腹が張り出しているように見える、脇の下に手を入れて肋骨がさわれない場合などは肥満の可能性があります。

食事のコントロール
ダイエットを始めるには
ダイエットの基本は、食事を低カロリーにすること。
しかし、急に食事の量を減らすのでは、にゃんこに空腹感を与えるだけ。
減量の目標体重を定めて低カロリー食のダイエットフードを使い、にゃんこの様子を見ながら、無理のないように開始します。
始めるときに獣医さんに相談してダイエットプログラムを作ってもらい、定期的に体重測定と健康診断を受けると安心です。
グラフを作って、効果が出ているかどうかを確認しましょう。
にゃんこのダイエットには、家族の理解と協力が不可欠です。

ダイエットフード
ダイエットフードは、標準のフードよりも低脂肪、高繊維質の栄養成分構成になっています。
高繊維質のフードは、「満腹感」を与えるだけでなく、消化酵素の分解吸収率やエネルギー栄養素の利用率を低下させます。

肥満にゃんこの減量作戦
理想的な減量の範囲は、現在の体重から1週間に1~2%の減量ペースです。
急激な減量は死に至る危険を伴います。
また、3日以上絶食させてもいけません。
目標体重はBCS4の場合、現在の体重の7~15%減、BCS5 の場合で20%減量です (BCS の基準はこちら)。
まずは1日分のフード量を変えずに、食事回数を増やしてみましょう。
これまで朝夕2回だったら、同じ量を3~4回に分けてあげます。
にゃんこはほとんど噛まずに飲み込むので、量よりも回数を増やした方が食事の満足感を感じます。
それでも効果がないようなら少しずつフードの量を減らします。
体重はできれば毎日はかり、様子を見ながらフード量を調節してください。
また、1日に1度はにゃんこと一緒に遊んであげましょう。
うさぎの皮でできたねこじゃらしには特に興味を示すのでお試しを。
※にゃんこを大きくしたくないといって食事制限をする飼い主がいますが、必要な理由がないのに、食事制限をするのはやめましょう。

肥満に効く
指圧・マッサージ・ツボ
指圧・マッサージ
にゃんこの肥満には、指圧やマッサージで体を刺激してあげることも有効です。
お手入れのついでや、遊んでいる最中などにおこなってあげれば、カンタンに肥満対策をすることができます。
食事療法と合わせて毎日の習慣にしてあげましょう。

肉球のツボマッサージ
にゃんこの足先をつかみ、足の裏の肉球のうち、一番大きいものの真下に両手の親指をあてて、もむように指圧します。

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