日頃のボディケア

病気の予防と早期発見
猫がひざの上にきて、ゆったり落ち着いているときは、ボディチェック・タイムです。
やさしくなでながら、さりげなく目、耳、ロ、ツメなどの健康状態をチェックし、必要に応じてお手入れを。

・目
目の周りの汚れや目ヤニは、ぬるま湯に浸したガーゼやカット綿でこまめに拭き取ります。
汚れがこびりつくと落ちにくく、目頭の毛が茶色に変色する「涙やけ」や結膜炎の原因になります。
鼻の短いペルシャ猫やヒマラヤンなどは涙がたまりやすく、涙やけをおこしやすいため、毎日のこまめな手入れを忘れずに。
植物性の消炎効果のある目薬を用意しておくと便利です。

・口・歯
猫は口の中をいじられるのは大嫌い。
歯磨きは子猫のうちから習慣づけておくのが理想的です。
指に濡れたガーゼを巻いてこすったり、猫用の歯ブラシで週2~3回の歯磨きを。
歯石がたまると歯槽膿漏を起こしやすくなり、歯肉炎や口内炎など歯周病につながります。
歯茎が腫れ、口臭が強くなり、最後には歯が抜け落ちてしまいます。

・耳
月に2~3回、チェックします。
汚れていたら、イヤークリーナーを数滴耳に垂らし込み、耳の後ろを軽くマッサージします。
脱脂綿を耳に詰めて余分なクリーナー吸い取ります。
耳の後ろをしきりのかゆがり、黒く乾いた耳アカがあれば、耳ダニ(耳疥癬:じかいせん)の疑いがありまがあります。
かきすぎて炎症を起こし、耳の毛が抜けてくることも。
早めに獣医さんの診断をうけてください。

・ツメ
室内飼いの猫は、ツメがすり減らしにくいので、月に1回くらい猫用ツメ切りで切りましょう。
伸びすぎると足の裏にくいこんだり、ばい菌もたまりやすくなります
猫の足(手)を持ち、裏の肉球を軽く押してツメを出し、先を1~2mmくらいカットします。
成猫のツメは中央近くまで、子猫は根元の1/3辺りまで血管が通っています。
深ツメは血が出るので、注意が必要です。
放し飼いの猫は、ケンカやアスファルトでツメが割れたり、ケガをすることがあるので、ときどきチェックしてあげましょう。

おしり
猫は排便・排尿の後、自分でなめてきれいにする習性の持ち主。
肥満の猫や老猫は自分できれいにするのをおっくうがったり、長毛種は汚れやすいものです。
ほおっておくと、とくにメス猫は尿道炎、膀胱炎の原因にもなります。
衛生度チェックを。
放し飼いの猫は、とくに要チェックです。
肛門の周りに小さな米粒のようなものが、ぶつぶつあれば、ぎょう虫(寄生虫)がお腹にいます。
早急に、動物病院へ。

●目頭から目尻へかけて、軽く拭きます。
●汚れやすい臼歯の側面を中心に、軽くこすります。猫なので、歯磨き剤は要りません。
●しきりに頭を振ったり、かゆがるときは、獣医さんに診てもらいましょう。
●ツメは先の1~2mmをカットします。一度、深ツメで痛い思いをさせてしまうと、ツメ切り嫌いになってしまうのでご注意。

長毛種のケア
コーミングとブラッシング
クシとブラシで毎日お手入れ
長毛種の猫は、毎日の被毛の手入れ「グルーミング」は欠かせません。
とくに春先の換毛期は、細かい綿毛状の下毛がさかんに抜けて、毛玉のできやすい時期です。
手入れを怠り毛玉やもつれ毛ができてしまうと、後が大変です。
被毛のうつくしさを保つだけでなく、血行がよくなり皮膚も丈夫になります。
グルーミングは、クシによる「コーミング」とブラシによる「プラッシング」を組み合わせて行います。
毛玉やもつれ毛の多い部分は、グルーミングパウダーをかけながらとかすと、クシ通りがよくなります。
子猫のうちから習慣づけておくと、グルーミングの道具を手にしただけで、猫は喜んで寄ってきます。
猫と飼い主の大事なコミュニケーションのひとつです。
タグルーミングの手順とポイント始める前に、声をかけながらやさしく全身を触って、毛の状態をチェックします。
指で毛を分けて皮膚の異常やケガなどがないがあればグルーミングは控え、早めに診断を。

「粗めクシでコーミング」
首から胸:
あごを少し上に向けさせて、首から胸にかけてとかします。
もつれやすい腕の長い飾り毛は毛先まで念入りに。

首周り:
胸を手で支えるようにして、頭部から首周りにかけてとかします。

背と脇腹:
背骨にクシが強く当らないように、毛の流れに沿ってしっぽのつけ根まで丁寧にとかします。
脇腹の長い毛はもつれ毛が出やすい部分です。

お腹:
仰向けに寝かせて、毛玉のできやすい脇の下、お腹、足のつけ根を念入りに。

手足・しっぽ:
骨っぽい部分なので、力を入れずやさしくコーミングします。

[ブラッシング] やや硬めのブラシで全身をブラッシングして毛の流れを整えます。

[目の細かいクシで仕上げ] ブラッシングでふわっとなった被毛を、目の細かいクシでとかしてツヤを出します。

もしも、毛玉ができてしまったら。
●できてしまった毛玉は、猫用へアコンディショナーをつけて指でもむと、毛がほぐれやすくなります。
小さな毛玉は、指でもむようにして柔らかくほぐし、毛の根元を指で押さえて粗目のクシで取り除きます。

●大きな毛玉は、毛先をもんでほぐしておき、指でさけないときはハサミを入れて毛玉を小分けにさきます。
毛の根元を指で押さえて粗目のクシですきます。
無理にとかすと、毛が切れてしまいます。

●脇の下や足のつけ根など、コーミングしにくい部分は、日頃からこまめに指で触って毛玉がないか調べます。
毛玉のできやすい部分は、グルーミングパウダーをすり込んでサラサラにしておきます。

全身を均等にブラッシング
●慣れないと、つい、とかしやすい背中ばかりをブラッシングしがちです。
背中のコートの毛先が切れて、短く硬い毛質になったり、淡色のクリームやブルーなどは、背だけが濃い色になることも。
全身を均等にとかしましょう。

●切れ毛を防ぐポイントは、ほんの少しのひっかかりでも手を止め、こまめに毛のもつれをほぐしていくことです。
クシは、ひっかかりのないステンレス製の滑りのよい上質なものを揃えましょう。

●猫の毛は純毛。
シルキーな長毛種の被毛の手入れは、女性の髪の手入れと同じです。
毛の流れにそって、ソフトにすばやく。
仕上げの細かい目のクシでのコーミングは、毛の根元に空気を入れる要領です。

短毛種のケア
毛の柔らかいブラシで
季節の変わり目に集中ケア
短毛種の猫は、とくに抜け毛の多い換毛期の春と秋にプラッシングをしっかりしておけば、コーミングやシャンプーはほとんど必要ありません。
プラッシングの前に、濡れタオルなどで全身を湿らせておくと、毛の散乱と静電気予防に効果的です。
ブラシは長毛種の猫用よりも柔らかいものを使います。

手でできるグルーミング
濡らした手で猫の全身をなでる「ハンドグルーミング」だけでも、かなりの抜け毛が取れます。
やり方は簡単。
水で濡らした手で全身をやさしくマッサージするようになでると、かなりの量の抜け毛が手についてきます。
水をためたボールで手をすすぎながら、これを繰り返します。
毛の根元にも指を入れるようにして、毛の流れと反対方向にも軽くマッサージするのがコツです。
仕上げにブラッシングして、残った抜け毛を取り除きます。

ノミ取りクシの効用
放し飼いの猫は、草むらや猫仲間からノミやダニをもらう機会も多く、猫ノミは人間も被害を受けます。
短毛種の猫には、目の細かいノミ取り専用のクシが効果大です。
中性洗剤を入れた水を用意し、ノミ取りクシの目に引っかかったノミをすすぎ落としながらとかします。
頭から始め、ノミが移動しないように首、体、しっぽへと一方回へ、毛の流れに沿ってとかします。

ブラッシング嫌いの猫
●長毛種の猫は一般的に、なでられたり世話をやかれることを好みますが、短毛種の猫は、長毛種ほど好まず、グルーミング嫌いの猫も多いようです。
老猫はセルフグルーミングをあまりしなくなるので、短毛でも換毛期や夏場に毛玉ができやすくなります。
無理矢理のブラッシングは老猫にはストレスの元です。
短毛種でも、子猫のころからブラッシングやハンドグルーミングを習慣づけておくと、のちのちラクです。

猫の毛お掃除マニュアル
●猫の寝具、絨毯や布地のソファ、服についた猫の毛は、水で濡らして、きつくしぼったタオルやエチケットブラシの布を貼ったブラシがよく取れます。
エチケットブラシは掃除機の先にはめるタイプも市販されています。
家具はとくに、こまめに掃除をやっておくと、洗濯や日光消毒のときに毛が飛び散る大変さからずいぶん開放されます。

●猫のセルフグルーミングは、まずは顔から。
●体の柔らかい猫は、首の真後ろ以外はほとんど届きます。
●トイレの後、必ずきれいにするのが猫。

ノミ取りマニュアル
●ノミは春から夏にかけての被害が多く、最近では冬でも室内で見つけることがあります。
ネコノミは、温度18~27℃、湿度75~85%の環境で生息し、成虫は体表で1日4~20個、一生で200~400個産卵します。
また、瓜実条虫(じょうちゅう)の中間宿主でもあります。

●ノミの成虫が1匹いれば、その10~20倍の数の卵、幼虫、サナギがいるといわれます。
そのため、体表の成虫だけでなく、室内全体の掃除を徹底し、卵、幼虫、サナギも駆除する必要があります。
駆除方法としては、ノミ取りクシやノミ取りシャンプーの使用と、内服薬、スポットタイプ、ノミ取り首輪、ノミ取り粉などの駆除剤の使用があります。

●部屋の掃除は、掃除機が効果大です。
掃除機のダストボックスに、ノミ取り首輪を2cmくらいに切ったものを5、6個入れておき、敷居の隅、フローリングのすき間などを丁寧に吸います。
畳にはノミ取り粉をまき、5~6分してから掃除機をかけます。
絨毯は裏を返して、同様にします。
ノミ取り粉を使っているときは、猫が近づかないように注意しましょう。

シャンプーのポイント
お風呂好きに育てよう
長毛種には欠かせないシャンプー
長毛種の被毛の汚れは、月1回のシャンプーできれいにします。
短毛種の猫は、室内飼いであればセルフグルーミングとブラッシングで足ります。
シャンプーは、一度寄生されると退治にてこずる「猫ノミ」に、もっとも効果を上げます。
子猫のときから習慣づけて、お風呂好きに育てておきましょう。

・用具と手順
用意するもの:
猫用シャンプーとリンス、猫がすっぽり入るくらいの洗いおけ、バスタオル2~3枚、ドライヤー、ブラシ。

ポイント:
室温は暖かめ、お湯は猫の体温に近い35~36°C前後、手際よさが必須。

手順
1. 洗いおけに、猫のお腹あたりまでくる量のお湯をため、猫を静かにお湯につけます。
声をかけながら胸と前足のつけ根、後ろ足を押さえるとこわがりません。

2毛の根元まで充分にお湯で濡したら、お湯で薄めたシャンプーを全身にかけて泡立て、頭からしっぽへ押し洗いをします。
もみ洗いは毛が傷み、もつれの原因になります。

3. よく洗ったら、よくすすぎます。

4. お湯にリンス液を入れ、まんべんなくリンスし、充分にすすぎます。

5. バスタオルで水気を拭き、重ねたティッシュペーパーで残った水分を吸い取ります。
乾いたバスタオルに包んで、暖かい部屋へ移動。
ドライヤーの弱で風を当てながら、乾かします。

6. 乾いたら、ブラッシングで仕上げます。

★顔と耳にはお湯がかからないように。
浴後は新鮮なお水を飲ませてください。

おすすめヘアケア・グッズ
シャンプーとリンス剤:
人間用のシャンプー剤は洗浄力が強すぎ、被毛の皮脂を取りすぎてしまうので猫専用を用います。
タオル:長毛種は毛を乾かすのが大変。
冬場はとくに、湯ざめは風邪の原因です。
水分の吸収力が高く、しぼれば何度でも使えるラバータオルが便利です。

ヘアコンディショナー:
毛玉ができかけたとき吹きつけると、ほぐしやすくなります。
ブラッシング時の静電気防止にも。

しっぽのつけ根はよく洗う
●長毛種のオス猫は、しっぽの根元に皮脂腺が多く汚れがたまりやすいので、とくに念入りにシャンプーしてあげましょう
この部分の汚れは「スタッド・テイル」といって、脂肪分が変色して毛が黒ずみ、脂漏性皮膚炎の原因にもなるやっかいな汚れです。
ただし、去勢した猫はなりにくいです。
グルーミングのあと、グルーミングパウダーをすり込んでおくと汚れがたまりにくく、皮膚炎の予防にもなります。

●毛の根元まで、しっかり濡らします。
●よく泡立てて押し洗いします。
●充分すすぎます。
●タオルで拭き、ドライヤーで乾かします。
●乾いたら、プラッシングで仕上げます。

お風呂嫌いは、一緒に入る
●本来、猫は体が濡れるのが嫌いです。
シャンプーの頻度が低い短毛種の猫や、入浴経験のない猫は、足を洗うだけでも大イベント…。
手足だけなら、お風呂場に一緒に入り、体を押さえずにお湯をかけながら洗う方がこわがりません。
シャンプーは、ちょっと大変ですが、自分も一緒にお風呂に入り、膝の上に抱き上げてシャンプー、すすぎをすると、猫もかなり安心します。

せめてお湯で拭くだけでも・・
●猫の毛は、お湯で濡らして固くしぼったタオルで拭くだけでもかなりきれいになります。
放し飼いでとかく汚れがちな猫の場合、ふだんのお手入れに取り入れてみてください。
毛に沿って拭き、乾いてから軽くブラッシングでOKです。
徹底的お風呂嫌いの短毛種、体調が悪くて風邪気味、シャンプーは延期…などの猫にも有効です。

猫のなで方・抱き方教室
ゴロゴロ、すりすりは信頼の証し
なでる・抱くはコミュニケーションの基本
子猫のうちから、一個の人格として認めることがおつきあいの第一歩です。
猫に人間の言葉が理解できるはずはありませんが、個性を尊重されて育った猫は、飼い主の心を理解し、おもいやりのある「猫こころ」をもった猫になります。
お互いのコミュニケーションを深め、信頼関係を築く基本が、「なでる」「抱く」。
猫がノドをゴロゴロ鳴らして、体をこすりつけてくれば、心から信頼を寄せている証しです。
これは猫だけでなく、人間にとってもヒーリング効果絶大の関係です。

・声をかけながら、やさしくなでる
猫に限らず、動物は大きな声や急な衝撃は苦手です。
なでるときは、急に手を出さずに、やさしく声をかけながら、手の平全体で頭から背中にかけてゆっくりそっとなでます。
アゴの下、首の後ろ、耳のつけ根をくすぐるようになでられるのは、とくに好きです。
感覚が鋭敏な腰からしっぽにかけては、触られるのを嫌がり、怒る猫もいます。

・腰を支えて抱き上げる
抱き上げるときは、声をかけながら、脇の下に手を入れ、もう一方の手でおしりと後ろ足を支えて持ち上げます。
とくに成猫は、脇の下だけを持ってつり下げると、腰に負担がかかりすぎるので、必ず後ろ足を支えてあげてください。

猫が安心する体勢で抱く
抱くときは、胸の下の位置で、猫を横向きにして上の手を猫の脇腹に添え、下の手で腰と後ろ足をかかえるように支えます。
このほか、飼い主の肩に頭と手をのせるのが好きな猫、飼い主に胸やお腹をぴったりつける縦抱きが好きな猫など、好みもいろいろです。
反応を観察しながら、猫がいちばんリラックスできる抱き方を工夫してみてください。
小さな子供がいる家庭では、かわいさのあまり強く抱きしめすぎたり、抱っこを無理じいしてしまうことがよくあります。
猫によっては抱かれ嫌い、人嫌いに育ってしまうことも稀ではありません。
静かな環境を好む猫にとって、元気すぎる子供はストレスの原因になることもままあります。
抱き方、なで方、接し方を上手に教えてあげてください。

猫の気持ちを尊重する
猫は、寝場所やくつろぐ場所など、自分の好みに合った定位置、一定の行動パターンをキープする傾向があります。
膝の上や抱っこが大好きな甘えん坊の猫がいる一方、あまり好きではない猫もいます。
このタイプは、そのぶん体をこすりつけて親愛の情を示す傾向があります。
どちらのタイプの場合も、猫が自分から甘えてきたときに、たっぷり甘えさせ、こちらからはあまりしつこく触らないのがポイントです。

●なでられてうれしい場所
アゴの下
耳の後ろ
お腹
肩から背中
首周り
★後ろ足とおしり、しっぽは嫌がる猫も稀にいます。

●悪い抱き方
X首をつかんでぶら下げる
X前足を持って持ち上げる

●リラックスできる抱き方を
◯脇の下に手を入れて、胸を支え、おしりと後ろ足をかかえて抱きます。

猫との遊び方教室
遊びと成長
・成長とともに進化する遊びゴコロ
「生後3~4週齢ころ」
兄弟がいる子猫なら、追っかけごっこやレスリング遊びをはじめます。
いない場合は、人の手や足先など、よく動くものを兄弟に見立てて、かみついたり突っかかったりして遊ぼうとします。

遊び:
ピンポン玉、紙を丸めたものなど、ころがるもの、かさこそ音の出るものを喜びます。
紙袋はとくに好きです。

「生後5週齢ころ」
四肢の機能が分化し、前足でつかみながら後ろ足でける「猫キック」をするようになります。
すばやく跳びつく、跳びのくなど、動作も俊敏に。

遊び:
小さな鏡に反射させた光や懐中電灯の光などを、壁や天井に沿ってUFOのように動かすと、追いかけ回して遊びます。
ハタキに飛びつくのは大好きです。

「生後1ヵ月半ころ] そっと忍び寄って、急におそいかかる「狩り」のスタイルが、遊びの中にも表れはじめます。

遊び:
ヒモをつけたおもちゃを急にひっぱってつかませる、伸びをしてぎりぎり前足が届く高さに吊したボールにジャンプを繰り返すなど、緩急のある遊びに集中できるようになります。
鬼役の飼い主を探す「かくれんぼ」も得意です。
生後2~3ヵ月から6ヵ月くらいまでは、とくに運動量の激しい発育期です。

猫マッサージでスキンシップ
●どことなく元気がないとき、食欲がないときは、猫マッサージを試してあげましょう。
とくに、老猫におすすめです。
片方の手で猫の上半身を下側から支え、もう一方の手の平を猫の背の上半身にかぶせるようにおいて、人差し指と中指で左右の肩甲骨の間を、背骨に沿って軽く指圧します。また、両手で上から包むようにして腹部を軽くマッサージをすると、体調の悪さがほぐれて喜びます。
私たちが肩のコリを押してもらうと心地良いのと同じ効果があるようです。

上下運動の遊具に工夫
●室内飼いは、どうしても運動不足になりがちです。
部屋のデッドスペースを利用してカラーボックスを階段状に積んだり、インテリアに工夫するだけでも、かなり運動できます。
猫は、高いところが好きです。
タンスとタンスに板を渡したり、天井近くに棚の休憩場所をつくってはしごをつけるなど、昇り降りできる遊び場をつくってあげると、お留守番も退屈しません。
木登りが楽しめる「猫用ツリー」も市販されています。

日光浴のすすめ
●室内飼いの猫は、1日15~20分の日光浴を習慣づけましょう。
被毛や皮膚の健康、ストレス解消、ビタミンDの形成に有効です。
日の当たる窓辺の一角やベランダに、日光浴の場所をつくりましょう。
マンションなどのベランダでの日光浴は、転落防止に充分な配慮をしてください。
猫は高さによっては体を反転させて着地きますが、骨折や脊椎損傷、下半身麻痺などの重症のケースも数多くあります。
ベランダ全体を金網でおおうか、ケージ使用が安心です。

●紙袋、箱などにもぐり込むのは、おとなになっても大好きです。
●動くもの、ころがるものにはなんでも興味を持ちます。
●おかあさんのしっぽも大好きです。

シーズン別ケアのポイント
春:3~5月
・3月
季節の変わり目のこの時期は、日によって気温の差が大きく、空気も乾燥気味です。
被毛が冬毛から夏毛に生え変わる換毛期で、長毛種、短毛種とも抜け毛が目立ちます。
毛玉をつくらないように、被毛のケアは毎日こまめにし、皮膚病予防に努めましょう。
春以降は、気温の上昇とともにノミが活発に動きはじめます。
駆除とシャンプー、部屋の掃除をマメに。

・4月
春は「恋の季節」。
10~11月ころから春先3~4月にかけて、メス猫の発情期が続いています。
外出自由のオス猫は、メス猫をめぐってけんかが絶えない時期でもあり、ケガや交通事故が多発します。
外出から戻ったら、全身チェックを。

・5月
暖かさが増し、放し飼いの猫は外出も多くなる時期です。
除草剤のかかった草を食べての中毒が多くなるシーズンです。

夏:6~8月
・6月
梅雨時は耳に寄生するるダニや細菌、カビどによる外耳炎が多くなりがちです。
被毛と併せて、耳のケアをこまめに。
食べ物が腐りやすい季節なので、食べ残しは早めに片づけ、食器・飲み水の衛生に気配りを。

・7月
猫は暑さが苦手です。
外出時、猫を真夏の閉めきった部屋に残しておくと、熱射病にかかる危険もあります。
反対に、エアコンによる冷えすぎも注意が必要です。
朝晩は自然の風を入れ、風通しのよい廊下や窓辺など、猫が移動できる場所を確保しておいてあげましょう。
ノミの繁殖期もピークです。
駆除と予防にぜひシャンプーを。

・8月
夏バテ・食欲不振には、消化のよい栄養価の高い食事を与えましょう。
長毛種の猫にとってはツライ季節です。
よくグルーミングをし、風の通るくつろげる場所を用意してあげてください。

秋:9~11月
・9月
残暑のきつい季節です。
夏バテで体力が落ちた子猫や老猫は、いろいろなウイルスに感染しやすいときです。
混合ワクチン、猫白血病ウイルス感染症ワクチンの予防接種の時期です。
くしゃみや鼻水の症状や目の異常があるときは動物病院へ。
食中毒や寄生虫に対してもまだ油断はできません。
夏場ノミに悩まされた猫は、ノミを仲立ちにした条虫の寄生も心配です。

・10月
気温も下がり、過ごしやすい季節です。
食欲の秋は、肥満に注意の季節です。
秋の繁殖期で、落ち着きのない日々が続きます。
食事、健康管理を万全に。

・11月
秋の換毛期です。
被毛のケアを念入りに。
空気の乾燥で、せきやくしゃみを伴う呼吸器系の病気にかかりやすい時期です。
朝晩の気温の差が大きくなり、風邪をひきやすくなります。
室内の乾燥のしすぎに注意しましょう。

冬:12~2月
・12月
暖房を使いはじめたら、室内の温度と湿度に気を配って、呼吸器系の病気の予防に注意してください。
使い捨てカイロや電気毛布などの暖房を使うときは、低温やけどと脱水症に配慮が必要です。
新鮮な水の用意と温度調節はこまめに。

・1月
暖房のきいた室内では、冬でもノミが寄生することがあります。
ブラッシングのときに、ときどきチェックを。

・2月
冬場はとくに、1日15~20分の日光浴をさせましょう。
運動不足とストレス解消にも有効です。