ドライフードしか食べないネコの健康って大丈夫なんだろうか
ウェットフードばかりで、カリカリのドライフードを食べないネコは長生きできるのか
急にカリカリ・ドライフードを食べなくなった・・・吐き出すようになった・・
カリカリ・ドライフードのすべてのお悩みをこのページで解決して差し上げます!!
目次
売れ筋カリカリ・ドライフードの人気4選
香りと味わいのプレミアムフード【モグニャンキャットフード】
獣医師も推奨するプレミアムプレミアムキャットフード「モグニャン」
「市販のドライフードは食べてくれるけど添加物が心配・・・」
「美味しくて、健康にも良いフードを与えたい!」
といった飼い主さんの声に応えるため、動物栄養管理士がレシピを開発。
おうちで丁寧に手作りしたバランスの良い愛情ごはん、というコンセプトで人間も食べられる品質の原材料だけを厳選。
レシピだけでなく素材にもとことんこだわって作られています。
モグニャンのおすすめポイント
白身魚を使うことで高タンパク・低脂肪・低アレルゲンを実現。
粒サイズ5mmと極小サイズなので、子猫やシニア猫も食べやすい。
かつおぶしのような魚のこうばしい香りが愛猫の食欲をそそる。
モグニャンの特徴
モグニャンはカロリーの低い白身魚が主原料なので、ぽっちゃり猫ちゃんの主食としてぴったり。
栄養バランスも適度に整っていてサツマイモやイモ類など豊富な食物繊維が腸内環境の改善にも効果あり。
魚メインのフードゆえにオメガ3・6脂肪酸が高めですが、全体的に見てバランスのとれたキャットフードといって良いですね。
ただし、粒のサイズが5mmとかなり小さいので、大粒のフードが好きな猫ちゃんは食べづらいかもしれません。
こんな猫ちゃんにおすすめ
口の小さい子猫ちゃん
大粒フードが苦手なシニア猫ちゃん
ぽっちゃり体型でダイエットしたい猫ちゃん
お肉より魚派!という猫ちゃん
普段から便秘ぎみ・下痢をしやすい猫ちゃん
穀物にアレルギーのある猫ちゃん
モグニャンには白身魚がたっぷり入っており、香ばしい魚の香りが食欲をそそられます。
プレミアムキャットフードには珍しくヘルシーだから、ぽっちゃり猫ちゃんのダイエットフードにも最適ですよ。
愛猫を無理せず痩せさせたい!という方は、ぜひ一度モグニャンを試してみてはいかがでしょうか?
ダイエット中の猫に与えるキャットフードなら、モグニャンがおすすめです。
30%と標準なタンパク質量に対して脂質が16%と低めに抑えられているので、ぽっちゃり猫ちゃんの主食に最適。
カロリーが低めなぶん1回で食べられる量が多いので、食いしん坊の猫ちゃんも満足かも。
7歳以上のシニア猫ちゃんには、ヘルシーなモグニャンがおすすめ。
私たち人間と同じく猫も歳をとってくると運動量が減るので、今までと同じフードでは肥満の原因に。
関節炎や心臓疾患など肥満による病気のリスクを抑えるためにも、低脂質のフードを与えるのがベストです。
モグニャンはヘルシーかつ良質なタンパク質を含んだフードなので、スリムな猫ちゃんにもおすすめです。
高齢になると内臓機能も衰えるので、タンパク質40%を超えるフードはNG。
30%前後のものを選びましょう。
安全・安心の食いつきフード【ねこはぐ】
ねこはぐは、国産×全て人間が食べられる食材の極上品質キャットフード。
子猫からシニアまで安心して食べられるように、猫本来の生体に合った食材と配合率にこだわっています。
100%九州産若鶏&鰹節を使用することにより、驚異の食いつきを実現。
添加物一切不使用、小麦粉フリーでアレルギーの猫ちゃんにも安心です。
多くの雑誌にも取り上げられ、多くの人気愛猫モデルも愛用しています。
安全安心FINEPET’Sペットフード
FINEPET’Sペットフードは「世界最高品質」「安心安全」を一生を通じ与えていける、ドッグフード・キャットフードを1994年から25年間追求。
「人間が食べることができるレベル」の原材料のみを使用し、アレルギー性の低い鹿肉、鶏肉、鮭肉を主原料(肉類原材料割合80%)に、肉類の副産物(バイプロダクツ)や 化学合成された添加物は一切使用せず、一生を通じて安全で安心して給餌できるよう配慮されています。
試しやすく、お得に感じてれるよう、通常商品1.5kgを1,000円で購入可能です。
ファインペッツのおすすめポイント
猫にとって最適な栄養バランスで安全性も◎
主原料のアヒルとニシンは猫がアレルギーを起こしにくい食材
腸内環境を整えるプロバイオティクス配合で、便秘・軟便対策にも
ファインペッツの特徴
ファインペッツは「ペットたちを長生きさせる」というコンセプトのもと、日本のペットフード会社が開発したフードです。
アレルギー性の低い主原料とシンプルな食材を使用することで、高い消化吸収性を実現。
タンパク質・脂質・炭水化物のバランスをはじめ、オメガ3・6脂肪酸やミネラルの割合もほぼ最適な状態に設定されています。
100gあたり420kcalとパワフルなフードなので、活発で運動量の多い猫ちゃんにおすすめです。
こんな猫ちゃんにおすすめ
活発で運動量の多い猫ちゃん
お腹の調子を崩しやすい猫ちゃん
小食でやせ気味の猫ちゃん
穀物にアレルギーのない猫ちゃん
ファインペッツの開発をしたのは日本の会社ですが、実際に製造しているのはカナダのペットフード会社。
もともとカナダでプレミアムフードを販売していた会社なので、品質・安全性はバッチリです。
「高品質で買いやすい価格のフードを作りたい」という創業者の思いが、現在のファインペッツにも活きているのですね。
全猫種・全ライフステージ用キャットフード【レガリエ】
原材料と製造について
国産では非常に珍しいグレインフリーレシピ
原材料は産地を全て公開(原料の中心は国産)
九州産の鶏肉や、金沢港の旬の魚を贅沢に使用。季節により鯛が入ることも。
生肉が主原料
人間も食べられる品質のヒューマングレード原料を使用
国内製造(国産は長距離輸送がないため、海外産と比べて鮮度よくコストも抑えることが出来ます)
80℃~90℃の低温加熱製法により、おいしさと栄養素をしっかりキープ
猫ちゃんの菌活を応援する乳酸菌とオリゴ糖を配合
添加物について
合成添加物無添加
ノンオイルコーティング(コーティングされたオイルが酸化するリスクを減らせます。海外産はほぼオイルコーティング品しかありません)
栄養バランスについて、獣医師が監修
室内飼いの猫に最適化した栄養バランス
オールステージ全猫種対応の総合栄養食
その他
鮮度を保つための750gの小パック
猫用カリカリ・ドライフードの選び方とは
まずは、ある程度名の知れたメーカーのものを選ぶこと。
安売りスーパーやホームセンターに行くと、聞いたこともないメーカーのキャットフードが驚くほど安く売られていますが、原材料となる魚肉類の部分だけでなく、毛や皮膚などもまとめて粉状にした「ミートミール」「フィッシュミール」などの比率が高いことが多く、安全性に明らかに大手には劣ります。
何らかの事情がある場合以外は避けたほうが良いです。
人間の食品を作っている、精肉加工会社や水産加工メーカーそして、有名なペットフードメーカーは、やはり信頼があります。
また、「日本製」「添加物を最小限に抑えている」なども、猫の健康に配慮しているといえるポイントと言えます。
成分・原材料
日本で販売されるキャットフードは、原料は多いものから順に記載し、その合計が80%以上にならなければいけません。
10%以上含まれている原材料は、必ず記載する決まりになっています。
そして「マグロ」、「ビーフ」などを商品名に追記しているキャットフードは10%以下でも記載しなくてはいけないのです。
パッケージ裏面の原材料表を見れば、何がメインのキャットフードなのか分かります。
主原料として使われることが多い原材料は、ビーフ・チキンなどの「肉類」、マグロや白身魚などの「魚介類」そしてトウモロコシや小麦などの「穀物」です。
これらの主原料はチェックすることが大事です。
パッケージに「フィッシュ」と書いてあるのに、原材料を見たら一番最初に穀物と書いてあるカリカリ・ドライフードも一部のスーパーで売っています。
猫ちゃんの体質や年齢、好みに合わせてカリカリ・ドライフードを選ぶなら、メインの原材料を特定するのがおすすめです。
嗜好性
ネコの嗜好性を見るには、毎回いろいろな違う種類のキャットフードを与え、どれくらい食べたか計量するのがよいでしょう。
食べ残しの少ないフードほど嗜好性が高いことになります。
猫が十分な量を食べてくれるかどうか。
どんなに良いフードでも、愛猫が食べてくれないことには始まりません。
できれば何も手を加えずに美味しく食べてくれるものが望ましい。
猫は味や粒にこだわりがある動物なので、気に入らなければまったく食べてくれないこともあります。
また、あまり美味しすぎるキャットフードを主食にするのも考えもの。
病気になった時、療法食を食べてくれない、というのでは心配です。
飽きない程度に美味しくて健康、そして飛び抜けて美味しすぎないというのも大切なポイントになります。
価格
1kgあたり1,000円台のキャットフードの割合が最も多く、次いで,2000円台のキャットフードが多いという傾向があります。
カリカリ・ドライフードの価格が、500gあたり400円程度として、標準ネコは一日に80g食べると仮定します。
1日あたり、64円程度のコストとなりますね。
これをドライフードの代わりに魚や肉で賄うとなれば、かなり高額になるでしょう。
その点、カリカリ・ドライフードはとても経済的なのです。
無添加
猫ちゃんにとって、有害な人工添加物が使用されていないフードを選びたいところです。
良質なカリカリ・ドライフードになれば、着色料・香料・うまみ調味料などの人工添加物が使われていません。
品質の良い原材料を使用し、適切な栄養バランスで作られているフードは、このような添加物は必要ないからです。
ただし酸化防止剤・防腐剤は、フードの劣化を防ぎ、長期保存させるのため、カリカリ・ドライフードであれば含有される添加物の一つです。
その中には、人間の食品には使用できないような危険な合成酸化防止剤が使われることがあるので注意です。
エトキシン
BHA
BHT
没食子酸プロピル
エトキシンは、食用はもちろん、農薬としても使用できないほど毒性の強い成分で、BHA、BHT、没食子酸プロピルには発がん性が認められています。
少量であれば自然に排出されるので、猫の健康を害することはないとの見解もありますが、危険だとわかっている添加物が入ったものを与えるのは不安ですよね。
これらの添加物が使われているキャットフードは避けたほうが良いでしょう。
合成着色料は、石油やタールなどから人工的に作られた着色料のことです。
日本では使用可能でも、海外の多くの国で禁止されているものもあります。
特に危険な合成着色料は以下のものです。
赤色40号
赤色102号
青色1号
青色2号
黄色4号
特に、赤色40号や赤色102号は、発がん性が認められており、非常に危険です。
もちろん、これらの着色料が使われているフードを食べたからといって、すぐに健康に影響が出るわけではありませんが、蓄積されていくことでガンやアレルギーのリスクが高くなります。
そもそも、猫ちゃんにとっては着色料は全くの無意味なので必要ありません。
サイズとパッケージ
カリカリ・ドライフードは常温で保存が可能ですが、開封するとともに酸化が始まってしまいます。
鮮度を落とさないためにも、最適な内容量のものやパッケージの工夫がなされたものを選びましょう。
1ヶ月以内に食べきれるサイズがベスト
一般的にドライフードは、1ヶ月以内に食べきるものとされています。
大きいサイズを購入してしまうと、開封から数ヶ月経っても食べきれないということも。
成分が変化する、食いつきが悪くなるというリスクがありますので、適切な内容量の商品を買いたいところです。
安さに惹かれて数kg入りのフードを買う場合は、多頭飼いのお家におすすめです。
開封したばかりのフードしか食べない猫ちゃんの飼い主さんは、個包装になっているカリカリ・ドライフードがおすすめ。
いつも開けたてを食べさせられ、風味が落ちないので食いつきの良さも保てます。
ただし個包装といってもその量は様々。
500gの袋が2個入った商品などもありますが、それでは開封してからなかなか食べきることができません。
100g以下を目安に、少量ずつ小分けにされたフードを選んでくださいね。
毛玉ケア
毛玉ケアのキャットフードは、猫が毛づくろいのときに飲み込んでしまう毛を便と一緒に排出しやすくしてくれるフード。
「毛玉ケア」「ヘアボールコントロール」とパッケージに書かれており、飲み込んだ毛が胃の中にたまりにくいように食物繊維などが調整されています。
猫は毎日毛づくろいをして、知らず知らずのうちに自分の毛を飲み込んでいます。
大部分は便と一緒に排泄されるのですが、胃に毛が溜まって吐いてしまう子もいます。
毛玉ケアのキャットフードは、毛玉を上手く吐き出せない猫の食道炎や毛球症を防ぎ、猫が毛玉を吐き出すときの負担を減らしてくれます。
とくに長毛猫は換毛期にたくさんの毛を飲み込むことがあり、うまく毛玉を排出できないと、毛球症にかかりやすいです。
嘔吐が気になる場合は試してみてもいいかもしれません。
ダイエット・肥満対策として
動物病院で一番多く扱われているキャットフードは肥満用です。
そのくらい肥満のネコちゃんは多いです。
成猫、とくに避妊去勢手術をした猫は運動不足や食べ過ぎによる肥満になりやすく、いちど太ってしまった猫のダイエットは時間がかかります。
近年は猫でも肥満による生活習慣病が問題になることも。
動物病院でなくても肥満用フードは売られていて、含まれているカロリー量はいろんなランクがあるので効果に違いがあります。
市販品を選ぶときは、猫は肉食性の動物なのでチキンやサーモンなどの動物性たんぱく質の多いドライフードを選ぶようにしましょう。
低カロリーと書かれているキャットフードには、脂質の代わりに糖質を増やしているものも販売されています。
猫は肉食性の動物なので糖質を上手く消化・吸収できません、そのため穀物(糖質)の多いキャットフードでは満腹感を得られず食べ過ぎてしまい、肥満の原因になってしまいます。
穀物と記載された成分量の少ないドライフードを選ぶのも大事なポイントです。
現在体型が気になる猫ちゃんはもちろん、室内飼いの成猫には基本的にカロリーが低めの肥満対策用のフードを選ぶくらいが良いでしょう。
成長期の子猫や食欲が落ちて痩せてきた高齢猫用のフードは、カロリーが高めのものが多いので、愛猫の成長や加齢に応じてフードを変えていきましょう。
尿路結石(FLUTD)
ネコの病気は泌尿器にかかわるものが多く、その代表が慢性腎不全と下部尿路症候群(FLUTD)です。
下部尿路症候群はキャットフードに原因する病気で、その予防を考えて成分調整したフードも販売されています。
原因は、弱酸性が正常なネコの尿が、アルカリに傾くストルバイトという結晶ができるため。
そこで尿がアルカリにならないようにする、結晶ができないようにすることが対策となります。
ストルバイトの主成分はマグネシウムなので、 マグネシウムの量を抑えることが有効です。
カリカリ・ドライフードに低マグネシウムと記載されていても、効果的なほど抑えられているかどうかは、わかりません。
やや低いものから、効果的な低さのものまで様々です。
市販のカリカリ・ドライフードは効果はわからないので、いちど発症してしまったら、かかりつけの獣医師の指示に従うようにしましょう。
動物病院で処方される「療法食」が必要な場合もあります。
デンタルケア
歯垢予防だけを目的としたキャットフードは動物病院にしかありません。
しかし歯垢予防効果を目的とした添加物を含んだカリカリ・ドライフードはいくつか市販されています。
ただ成分に歯垢予防の効果のある原料が含まれていても、本当に効果が出るだけ含まれているのか、またどのくらい食べると有効なのか資料は公開されていません。
その点、留意しましょう。
本来ネコは生きた動物を狩り、その丈夫な皮膚 被毛を引き裂き、小さな骨などはかみ砕いて飲み込む動物です。
このことで歯や歯肉に刺激が加わり、これが歯石や歯周炎の予防につながるわけです。
固いカリカリ・ドライフードは歯や歯肉に刺激が加わり、これが歯石や歯周炎の予防につながります。
猫は人間と違い、虫歯にはほぼならない生き物。
そのかわり歯垢が固まった「歯石」がつきやすく、放っておくと歯周病になって口内に炎症や痛みが出ることがあります。
歯石になってしまうと全身麻酔をして機械で削らないと取れないので、日々のケアで歯垢を落とし、歯石の付着を防いであげましょう。
歯ブラシを使って歯磨きをするのがベストですが、難しい場合は、食べることで歯垢を落とす効果のあるドライフードやトリーツ(おやつ)を日常の食生活に取り入れてみましょう。
年齢別
年齢別フードを与えている飼い主さんは、年齢に合わせて変えていったほうが良いです。
一方で、全ての年齢の猫用というカリカリタイプのキャットフードもあります。
キャットフードの種類を変えるときは、一気に変えてしまうと食べなくなったり、消化不良を起こしてしまうかもしれませんので、少量ずつ混ぜて、徐々に切り替えてあげて下さいね。
子猫(1歳未満)
子猫の活発なライフスタイルに合わせて配合された子猫用ドライフードは、エネルギーを十分に補給し健康な発育をサポート。
子ネコのフードは成ネコのフードより栄養的に密度が高いのが特徴です。
子ネコ用と成ネコ用のドライフードの成分をくらべると、子ネコ用のドライフードにはタンパク質、脂肪、ミネラルなどが豊富に含まれています。
逆に炭水化物は成ネコのドライフードの方が多いです。
ドライフードと缶詰などのウエットのどちらがいいかについては、高いカロリーを必要としますから、カロリーやタンパク質の多く含まれているドライがいいです。
そして、水を飲みやすくしてあげましょう。
生後1カ月以上過ぎれば自分で食器に首を入れるのが普通ですが、生後7~8週までは母ネコの授乳と離乳食の併用になります。
ドライの子ネコ用キャットフードにミルクとお湯を混ぜて柔らかくしてあげてみましょう。
ただウェットフードに比べると消化率が落ちますので、もしも下痢があったりすれば止めた方が良いでしょう。
1カ月以上たてば固いまま食べる子ネコもいます。
ネコは子ネコの時の食事にこだわる傾向が強いと言われていますので、いろんな食べ物を与えてみてください。
成猫(1~6歳)
成猫には、毎日必要な栄養を満たすために、多すぎず少なすぎない適正なバランスの栄養が必要です。
猫が1日に必要なエネルギー量は成猫の場合、体重1kgに対して70〜80キロカロリーです。
完全室内飼育や運動量の少ない猫ちゃんなら、体重1kgに対して約52kcal程度を目安にします。
市販されているカリカリ・ドライフードには、パッケージに給与量が表示されています。
正しい給与量を守り、適正体重を維持できるように心がけましょう。
総合栄養食という表示がされているドライフードを選べば、ネコに必要な栄養素はすべて含まれています。
これをメニューの中心にすれば栄養面では安心です。
老猫(7歳以上)
腎臓や関節の問題など、猫の加齢に伴うさまざまな病気を予防するため、栄養サポートが必要になります。
ネコは7歳を過ぎたら、人の年齢の44歳くらいに相当します。
今まで以上に注意を払う必要があるでしょう。
人と同じでネコも若い時の食べ物が口に合わなくなるようで、今まで食べなかったものを食べたり、逆に食べなくなったりします。
老ネコの特徴は、ほとんどのネコが慢性腎不全にかかってしまうので、腎不全のための食事管理が必要になります。
カロリー要求量も減ります。
成ネコと老ネコに使われるドライフードとして使われることの多いものを比較してみると、タンパク質と脂肪の量が逆になっています。
老猫は、タンパク質の必要量が低下するからです。
また、塩分の指標になるナトリウムが、老ネコ用では低くなります。
高齢のネコにタンパク質やナトリウムを過剰に与えると、腎臓の病気を悪化させかねないからです。
ドライフードが噛めなくなったから、という理由で缶詰フードを与える方がいますが、カリカリ・ドライフードに比べてタンパク質含有量が高い点に注意して下さい。
もしウェットフードを与えるときは、適切なタンパク質レベルかどうかを獣医師に相談しましょう。
安全性
国産か、外国産か、というのもチェックしたいポイント。
国産と外国産では、一般的に外国産のほうが安全基準は厳しいです。
日本の法律上、キャットフードは食品ではなく「雑貨」に該当します。
少量の添加物であれば原材料に表記する必要がありません。
安全基準のゆるい国産のフードにも良質なものはありますが、外国産のほうがハズレが少ないのが実情です。
猫用カリカリ・ドライフードの種類
総合栄養食と一般食の違いについておさらいしておきましょう。
猫と一緒に暮らしている方なら既に知っているかもしれませんが、キャットフードを選ぶ時に欠かせない基本知識です。
総合栄養食と一般食
ドライフードやウェットフード、おやつも様々な種類が販売されていて、どれをあげようか迷ってしまいますよね。
ドライしか食べない猫もいれば、ウェットを好む猫もいます。
気をつけてほしいのは、「総合栄養食」を与えることです。
総合栄養食とは、人間にとっての「定食」のようなもので、そのエサと水だけで猫が健康を維持できるフードです。
総合栄養食を食べていれば、バランスの良い栄養が摂取できます。
必ずパッケージに記載がありますので、購入する際には確認してください。
総合栄養食の他に、「一般食」と記載されているフードもあります。
一般食とは、人間にとっての「おかず」のようなもので、これだけでは栄養バランスは取れません。
一般食をあげるのであれば、その分のカロリーを総合栄養食から減らす必要がありますので、あげすぎには注意が必要です。
おやつ
スナックタイプ、ペーストタイプなどがあり、どれも嗜好性が良いことが特長です。
栄養学的に考えると、猫にとっておやつは「不要」なものです。
漫然とあげてしまうと肥満や栄養の偏りを招いてしまいますので、普段の食事とは違った特別なタイミングで与えましょう。
量は少なければ少ないほどベター。
多くとも1日の食事の2割以内にとどめましょう。
爪切りや歯磨きを覚えさせる時のご褒美として与えたり、お出かけや通院の緊張を和らげるために与えるなどに利用したいところです。
ドライフードとウェットフードの違い
キャットフードは大きく分類すると、「ドライフード」「ウェットフード」のいずれかに分けられます。
このうちドライフードはいわゆる「カリカリ」と呼ばれているもので、水分量が10%以下のもの。
といえばドライフードをイメージする方が多いのではないでしょうか。
ドライフードは猫の主食のメインにぜひおすすめしたいフードです。
ウェットフードと比べると利便性・保存性に優れていますし、歯に汚れがたまりにくいという利点もあります。
カリカリのドライフードがウェットフードに劣ってるところ
水分が10%よりも多いものは全て「ウェットフード」です。
ウェットフードはドライフードに比べてバリエーションが豊かで、嗜好性が高いのが特長です。
形状もパテのようなタイプからシチュータイプ、ごろごろとフレーク状の具が入ったタイプなど多種多様なので、食事の楽しさはドライタイプより大きいでしょう。
ドライフードにまだ慣れていない子猫や、食欲が落ちてきた高齢の猫ちゃん、歯周病などお口のトラブルでうまくドライフードが食べられない猫ちゃんは、ウェットフードなら食べてくれることがあります。
カリカリ・ドライフードのデメリット
今はウエットフードの総合栄養食も増えていますが、種類が豊富なのは断然ドライフードの総合栄養食です。
カリカリ派の猫もいますが、ウエットフードのほうが好まれやすい傾向が見られます。
例外もありますが、ウエットフードは保存料が使われないのも特徴です。
またドライフードに比べて着色料が使われる傾向も低いです。
この2つの添加物は安全性が確認されているので、そろほど気にすることは、ないかもしれません。
ドライフードに比べてウェットフードは1日の水分摂取量が増える
カリカリ・ドライフードの水分量は7〜10%程度、ウエットフードの水分量は75〜80%と含有水分量が大きく異なります。
ウェットタイプのほうが食事を通して得る水分が多いです。
カリカリ・ドライフードを与えるときは、すぐ近くに新鮮な水を用意してあげるようにしてあげましょう。
猫用カリカリ・ドライフードの食べさせ方
カリカリ・ドライフードを食べてもらうのには、コツがあります。
猫によってはカリカリが苦手な場合があります。
どうすれば、食べてくれるようになるでしょうか。
まずは、おなかを空かせましょう。
また食べないからと言ってすぐに猫ちゃんが食べるほうの食事を与えるのも止めましょう。
ドライフードを最初からあたえるのではなく、ネコの好きなウェット、生の食事に少量ずつ混ぜるのも効果的です。
つまり猫ちゃんをだますわけです。
これはうまくいくことが多いです。
さらにカリカリ・ドライフードは香りがたりないこともあるので、煮汁などで味、香りを好みに近づけてあげると自然と食べてくれます。
食事の回数は1日何回?
猫は犬のように1日2食にするよりも、1日に必要な摂取カロリーを4~6回に分けて与えるのが良いとされています。
カリカリ・ドライフードは置いても傷まないもので、すぐに下げずにそのままにしておいても良いでしょう。
食事の回数が少ないと、空腹の時間が長くなってお腹が空き過ぎてしまい、十分な量を与えても「足りない!」と感じることがあるようです。
少量ずつ数回に分けて食べていれば常に小腹が満たされているので、食べ過ぎることもありません。
ただし、出せば出すだけ食べてしまう猫の場合は、タイマー式の給餌器を使用するなど食べすぎないような工夫をしてあげて下さいね。
適正量
現状のネコちゃんの体格が適正ならば、与えているフードのパッケージに書かれている分量とカロリーを参考にしましょう。
与えた量をすぐに食べきってしまい、もっと欲しがったとしても、追加で与えてはいけません。
あくまで、適正な量、適正なカロリーを守ってください。
あまりエサを食べない場合は、より好みをしているだけであれば放っておけば自然に食べますし、少食のネコちゃんの場合エサの種類を変えて食べやすいものを探してあげるのも良いでしょう。
気をつけたいのは、ただ少食なだけと思っていたら、実は腎不全などの病気の可能性もあります。
あまりにも食べなかったり、下痢をしていたり、痩せてしまったら獣医さんに診てもらって下さい。
カリカリ・ドライフードだけでもネコは大丈夫?
猫の食事はカリカリタイプのドライフードだけで問題ありません。
主食として販売されているドライフードは、それだけで猫に必要な栄養素を全て満たせるように作られているからです。
缶詰などのウェットフードをプラスしてしまうと肥満などの原因になることがあります。
また、ドライフードは口内に食べカスが残りにくいので、歯周病などの口内トラブルの原因になりにくいというメリットも。
さらに、災害などの非常時にも入手しやすく、急に数日間お世話ができないという事態になっても置き餌ができるので、緊急時のためにも普段からドライフードだけの食事に慣れさせておくことが望ましいです。
猫がカリカリ・ドライフードを食べないときの対処方法
カリカリ・ドライフードの食いつきの悪さは、多くの飼い主さんが経験しています。
あらかじめお湯でふやかす
食いつきが悪く残してしまう時は、カリカリ・フードにお湯を注いでみましょう。
ふやかしたり温めたりすることで食いつきがよくなる場合があります。
柔らかくなって食べやすいだけでなく、匂いも強まるので食欲の落ちてしまった高齢の猫にも試す価値あり。
またウェットフードや生食をトッピングするのも効果大です。
猫が食べやすい容器や置き場所を工夫する
食べている最中にヒゲが食器に当たっていないか確認してみてください。
猫は食事をする時にヒゲが当たることを嫌う傾向があるので、なるべく浅い食器が好ましいです。
また、舌を使って口の中にすくいとるという行為が苦手なので、食器の中で食べやすいところのフードだけを食べたり、わざと周囲を散らかしてしまう食べ方をする事があります。
食器が大きすぎてフードまでの距離が遠くなってしまっていないか、高すぎたり低すぎたりしないか確かめてみましょう。
食べやすいように突起がついていたり、猫の体格に合わせてサイズを調整してあるネコ用食器も市販されていますよ。
太りすぎでない?ボディコンディションチェック
ボディコンディションスコアという、ネコちゃんの見た目の指標があり「4」または「5」の状態をキープすることが望ましいです。
ベストの体型は、ウエストにくびれがあり、皮下脂肪の下に肋骨が触れて横から見てお腹がたるんでいない状態です。
手作りごはんは、ネコの健康によい?悪い?
市販の総合栄養食と一緒に、トッピング程度に手作りごはんを与えるのなら、問題ないでしょう。
猫は肉食動物です。
肉食動物にとっての「肉」には内臓や血液も含まれていて、草食動物の胃の内容物や血液などをすべて含めて摂取して栄養バランスを保っています。
猫のエサをすべて手作りするのは栄養学の知識がないとかなり難しいです。
ネコちゃんの健康のためには、カリカリ・ドライフードの総合栄養食をメインにしてあげて下さい。
人間の食べ物で良い物、悪い物
(とりあえず)良いもの
ネコちゃんは肉食動物なので、肉類であればとりあえず何でもOK。ただ生肉は寄生虫がいるかもしれないので、加熱済みの肉の方が安心です。
魚であれば、白身や赤身を少量食べさせるくらいなら問題ありません。
悪いもの
玉ねぎ、ニラ、ネギ、ニンニクなどは、赤血球を破壊してしまう「アリルプロピルジスルフィド」という物質が含まれています。
食べて貧血や食欲不振、呼吸困難、血尿、嘔吐などの症状を引き起こすことがあるので危険です。
また、チョコレートやコーヒーに含まれる「テオブロミン」や「カフェイン」は下痢や嘔吐、呼吸の乱れ、発熱といった中毒症状を引き起こします。
このほか、生のイカやサバ、イワシなどの青魚、レバーなどは食べ続けると、健康を害することがあります。
肥満防止、そして誤食防止のために、猫用のフード以外のものを与えないほうが無難かもしれません。
ネコにとって危険な食べ物
「猫の好物といえば魚」という印象がありますが、煮干などは塩分が強いので、与えすぎは危険です。
また、マグロなど大型の魚は水銀の含有量も多いため、マグロばかりを与えるのもおすすめできません。
その他、尿石症を起こしやすい猫ちゃんの場合、野菜は尿のpHを変えてしまうことがあるので与えないようにしましょう。
あじさいやユリ、ポインセチアなどの植物も危険です。
猫を飼っている方は栽培しないほうが良いですね。
これらの物をもし誤食してしまったら、すぐに動物病院に行ってください。
猫に対して人間のように吐かせたり水を飲ませたりすることは、ご家庭では難しいですから。
カリカリ・ドライフードを長持ちさせる保管方法
ドライフードは開封後から酸化が進むため、密閉性の高い保存容器に移し替えるのがおすすめ。
少しでも成分の変化を抑えて、食いつきが悪くならないようにしましょう。
ドライタイプのドッグフードは、長期保存にも対応できるタイプ。
消費期限は、開封後1か月程度です。
まず気にしたいのが「密閉性」。
キャットフードは、空気に触れると酸化し劣化が早まります。
おいしさを損なわず衛生的に保管するためには、密閉性の高い保存容器に入れて空気に触れるのを避け、直射日光の当たらない涼しくて風通しのいい場所に置きましょう。
ペットボトルやジッパー付きの保存袋に小分けにして保存するのもおすすめ。
冷蔵庫の内外での温度差が大きいので、冷蔵庫から取り出した際に結露が発生しやすくなり湿気やカビの原因となることがあります。
冷蔵庫での保存は避けるようにしましょう。
そしてドライフードは常温で保管してください。
まとめ
[char no=2 char=”2″]カリカリ・ドライフードをご紹介しました。いかがでしたか?[/char]
キャットフードは必要な栄養を摂るために欠かせないものですが、食いつきに悩む飼い主さんが大勢います。
ネコの好みはバラバラで、選り好みしながらカリカリ・ドライフードを食べるネコや人気のないフードを喜んで食べるネコもいるでしょう。
安全性やその商品の特徴を把握して、ネコちゃんも飼い主さんも納得できるものを選んでくださいね。