子猫を迎え入れる準備

住属のチェック

集合住宅では、ペットの飼育を禁止しているところが多いので確認しましょう。

こっそり飼おうと思っても、猫は犬ほど体臭が強くありませんが、尿臭が強いので換気孔を通じて近隣に迷惑がかかることがあります。

近所に迷惑がかからないよう、猫は家の中だけで飼うしつけと工夫をしなくてはなりません。

子猫から慣らせば、家の中で暮らすのが当然と感じるようになります。

 

家の中だけで飼う時には

家の中で飼う以上、なるべく広い空間を提供しなくてはなりません。

家全体を自由に解放するのが理想的ですが、猫嫌いのお客様のために、応接間へは入れないなどの方針を立てることです。

また、猫には爪とぎの習性がありますので、多少の被害は覚悟しなくてはなりません。

猫の被害から逃れたいものは、猫の入れない部屋に隔離しておきます。

 

一住居のチェックー
・水でふける床と壁にする
ビニールタイルやビニールクロスなどを利用(水洗いができれば最高)

・空間を利用できるくふうを
階段や棚をつけて、広く遊べるスペースを

・爪とぎ場所を作る
マットなどを巻いておく

・におい対策
換気扇を忘れずに

・安全対策
くぎコンセントアイロンなどネコがけがをしない配慮を

 

子猫をもらってくるのは1~3カ月の間

子猫をもらってくる時は、離乳がすんで、自分で食事ができるようになってからがいいでしょう。

だいたい生後2カ月ほどたってからということになります。

子猫は、生後1ヶ月くらいの頃からじゃれ始め、2ヶ月くらいになると自由に動きまわって遊び、人間にも喜んで近づいてきます。

この生後3カ月くらいまでが、子猫の性格や社会性が完成される時期で、新しい環境に慣れさせるのにいちばんいい時期なのです。

 

子猫を連れ出す時の注意点

・もらいに行くのは午前中に。その日の夜、眠るまでに、新しい家になじませたいので。
・親猫が一緒にいる時は離さない。親猫がいなくなったスキに連れ出す。
・当日は食事をひかえめにしてもらい、これまでの食事の内容や好み、与える時間についてよく聞いておく。新しい家に着いたら、好きな食事をすぐに用意しておく。
・移動中に子 が不安にならないよう、箱やバスケットに入れる。猫は薄暗いほうが安心する。
・親のにおいのついたもの(寝床に敷いていたタオルや布など)や、それまで使っていたトイレの砂(使用中のもの)を分けてもらう。

 

子猫に必要な生活用品

子猫の生活は、「眠って」「食べて」「遊ぶ」という3つの要素しかないといってもいいでしょう。

それでも、やはり生活に必要なものはあります。

おもちゃなどは後でもいいとして、必要最小限は子猫がくる前にそろえておきたいものです。

 

トイレ用品

猫はたいへん神経質で、きれい好きです。

汚れているトイレは使いません。

いつもきれいにしておけるような構造、材質のものを選びましょう。

ほとんどが、プラスチック製で、中箱にすのこがセットされています。

すのこの上に砂や切り裂いた新聞紙などを敷いて、オシッコを下で受けるというしくみです。

においは、オシッコを受ける外箱に脱臭シートを敷いたり、脱臭剤を置いてもかなり改善できますし、ハイターなどの塩素系の漂白剤を数滴たらしておくと、尿のにおいを中和してくれます。

トイレ用の砂には、オシッコを固めて無臭にするセメント系のものから、水洗いすれば何度でも使える粒子の大きなもの、そして人間用のトイレに流せる紙(パルプ)を原料にしたものなどさまざまです。

飼い主の生活スタイルと処理の都合で選んでください。

 

食器

プラスチック製やステンレス製などがありますが、ステンレス製のほうが安定性、耐久性、衛生面ですぐれています。

1匹の猫に、主食用と水用、ミルク用の3つを用意します。

 

キャリングバッグ

猫を病院に連れて行ったり、旅行に連れて行く時にはキャリングバッグが必要です。

子猫時代の体にあわせると、おとなになってから使えなくなるので大きめのものを用意しましょう。

スチール、藤、プラスチック、合成皮革など材質はバリエーションに富んでいて、おしゃれなデザインのものが多くありますが、清潔さを保つため洗える材質が便利です。

扉がはずせるものは、そのまま室内に置き、猫のかくれ家に利用できます。

ふだんからこの中で寝たりしていれば、運搬する時にいやがらず中に入るものです。

 

ベッド

子猫専用のベッドを用意してあげましょう。

バスケットのようなもので、猫が一生使うものですから、おとなになっても使える十分な大きさのあるものを。

子猫の時に出入りしやすいように、出入り口のついているもののほうがいいでしょう。

ベッドの中には母猫のにおいのついた、タオルや布きれを入れておきます。

寒い時は湯たんぽなどであたためてあげましょう。

猫は自分の好きな場所を見つけると、そこを寝場所に決めます。

自分の好きな場所を決める前にベッドで寝る習慣をつけましょう。

 

ケージ

猫ハウスです。

ケージなしで飼う人も多いのですが、ひとり暮らしや小さな赤ちゃんのいる家庭では、ケージがあったほうが便利です。

赤ちゃんや幼児は足元がおぼつかないでよろめくことがあり、子猫はまだ自分の危険を事前にさとって身をかわすことができません。

なるべく赤ちゃんが寝ている間に出して遊ばせ、赤ちゃんが遊ぶ時はケージに入れておくほうが安心です。

ケージにはベッド、トイレ、食器などをセットしておきます。

猫が安心できる場所になります。

サイズはいろいろありますが、大きくなった時のことを考えて選んでください。

 

爪とぎ器

猫にとって爪とぎは、本能的な行為です。

爪がひっかかるようなものであれば、どこでもします。

でも一度とぐ場所を決めると他の場所ではなかなかしないようです。

家具やじゅうたんが爪とぎの場所になってしまってはたいへんです。

市販の爪とぎ器は、猫の好きなまたたびのにおいがつけてあるものもあります。

いらないじゅうたんや、ダンボールを利用して手作りをしてもいいでしょう。

用意したもので爪とぎをさせるようにするには、猫の前足をつかんで、こすりつけるようにして教えます。

 

グルーミング用品

くし、ブラシ、シャンプー、爪切りなど。

 

子猫を連れ出す時の注意点

もらいに行くのは午前中。

親猫に気づかれないように

夜までに、猫が新しい家を十分探索できるように

食事のすぐあとに運ばないように。
乗り物酔いで吐いてしまう。
食事の2時間後ぐらいがよい
電車の中では、 ひざの上がいちばん安心
バッグの底にペットシーツ
オシッコをしてももれないため
今まで使っていた毛布や親猫のにおいのついたものも入れてやろう

使っていたトイレの中のトイレ砂をひと握りもらう。
新しいトイレに入れてやるとすぐ慣れる

今まで食べていた食事を聞く。
今までと同じものをどのくらい食べていたかも聞いておくと安心

子猫に必要な生活用品

爪切り
外に出る猫は自然にけずれていくが、室内飼いだと伸びすぎることに

おもちゃ
特別に購入しなくてもいいが、何か遊べるものを用意しておこう

ノミ取りグシ
すくだけでノミがとれるクシがあると便利。
ノミ取りシャンプー、ノミ取り粉などもある

ブラシ
特に長毛種には欠かせないもの

食器
家庭にあるものを代用してもいいが広くて浅く、重みのあるものが食べやすい

シャンプー
長毛種には必要なもの。
リンスも市販されている。

トイレ
台所の水切りカゴなどを利用するのもよい。

爪とぎ
決まった場所で爪とぎさせないと家具がボロボロになるおそれがある。

トイレ砂
消臭効果のあるものが便利

キャリングバッグ
病院など、猫と一緒に外出する時、いつも慣れているもので運ぶと安心していられる

ベッド
市販のものでなくてもダンボールに毛布をひいたものなどを作ってやる

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