子猫とのコミュニケーション

猫格を作る

子猫を1個の人格として認めることが、おつきあいの第1歩です。

初めて猫を飼う人には、猫に言葉がわかるとは考えられないでしょうが、実際飼ってみるとかなり理解しているように思われます。

猫は人間ではないのですから、飼い主の心のすべてを理解できるはずはありませんが、猫格を尊重されて育った猫は、自分は人間と同等と感じているようです。

 

大切なコミュニケーション

虐待にあった猫はどうしても人間不信に陥り、凶暴になりがちで、おこられてばかりいる猫も、おおらかさやのびやかさが欠けておどおどとして、飼い主の顔色を盗み見るようになります。

コミュニケーションがうまくいっていれば、病気も早期に発見でき、猫は苦痛から飼い主に助けを求めてくるものです。

 

子猫の抱き方

子猫を抱く時は一方の手で前両足を、他方の手で後ろ両足を支えて持ちます。

決して腹部を持たないことです。

腹部を圧迫すると、胃腸障害を起こすこともありますし、思う通りにしようと無理に抱こうとすれば、ひっかかれるはめになります。

やさしく、そっとこわれ物をあつかうように、しかも安心感を与えるように、しっかり支えてやるのがコツです。

特に小さな子どものいるところでは、猫のあつかい方を厳重に教えてからさわらせてください。

 

おもちゃと遊ばせ方

手のこんだものよりは、単純なおもちゃが好まれます。

子供用の電池やゼンマイじかけのもはかえって怖がります。

毛糸玉、ピンポン玉、ネコジャラシ、ハタキ、紙ひもなどが遊びの道具として好適です。

これらを子猫の興味にあわせて、少しずつ動かして遊ばせます。

遊びを通して知恵を増しますから、遊ばせ方にも十分に配慮を。

子猫は遊びが十分なら、運動不足を心配することはありません。

 

一猫の好むおもちゃ一
ねこじゃらし

ピンポン球などを投げてやると興奮して追いかけ
投げると持ってくる猫もいる

市販のバネの先にボールなどがついているパンチングのようなもの

紙袋は、猫を興奮させる。
中に入ってひとりでもよく遊ぶ

ヒモやリボンは猫の喜ぶおもちゃのひとつ
飼い主がひらひらさせても、自分ひとりでも遊べる

紙をまるめただけのものでも猫には十分。
投げて遊んでね

編み物をしている毛糸玉にじゃれつくのも好き

はたき

 

子猫に必要なしつけ

子猫時代にトレーニングを

生後2カ月を過ぎると、脳の機能は完成します。

鳴き方、動き方もこの頃に覚えます。

つまり、生きていく上で必要なことを身につける、トレーニング期間でもあるわけです。

この頃に受ける経験や飼い主との信頼関係が密接にいかないと、その猫の性格や社会性に大きな影響をおよばします。

生後1カ月を過ぎたら、一緒に暮らしている人間や動物たちの存在を教え、仲よく快適に生活するためのマナーをしつけましょう。

 

呼んだらくる

猫に自分の名前を覚えさせ、呼んだらくるようにします。

食事の前に名前を呼んでやることがいちばん効果的です。

ふだん一緒にいる時名前を呼んで声をかけてやります。

遊んでいる時も名前を呼びましょう。

家族の人も協力して、同じ名前を同じトーンで呼んでもらうように。

 

トイレのしつけ

生後1カ月を過ぎる頃から、子猫は自分でトイレに行くようになります。

その頃はまだそう遠くへは行けないので、寝ているところの近くにトイレを置いてあげます。

猫はもともとどこにでも排泄する動物ではないので、場所を決めていつも清潔にしておけば、必ずそこでするようになります。

ウロウロしたり、キョロキョロしたり、おちつかないようすだったら、トイレに連れて行き、中に入れてやります。

そして、しばらくは子猫から目を離さないことです。

トイレ以外の場所でしていた時はそこをよくふき、消臭剤などでにおいを消しておきます。

ふきとったティッシュペーパーなどをトイレの中に置いておくと、そのにおいでトイレでするようになるでしょう。

 

食事のしつけ

時間と場所をきっちり決めて、飼い主もそれを守れば問題はないのですが、実行できない場合もあるでしょう。

そんな時は家族全体で、ルールを決めればいいのです。

たとえば、朝と夕方の2回にして、時間が多少ずれるのは仕方がありません。

でも、人間の食事の前に、必ず猫の食事を先に与えてください。

食欲が十分に満たされていれば、人間の食卓のものをあまりほしがりません。

もし、人間の食事の時にほしがっても絶対に与えないことが大切です。

テーブルに前足をのせたら「ダメ!」ときつく叱ります。

ひとつくらいならとついあげてしまうと、次から次へと要求してきます。

マナーをしつけるためですがもうひとつの理由は、人間の食べ物が猫にもいいとは限らないからです。

 

爪とぎのしつけ

爪とぎは猫の習性です。

好き勝手にさせておくと、家の中は爪の傷あとだらけになってしまいます。

しつけの中でいちばん根気のいることです。

あきらめずにやりましょう。

してはいけないところで爪とぎをしているのを見つけたら、「ダメ」といって爪とぎ器のそばまで連れて行きます。

前足を爪とぎ器にひっかけてこすりつけてやると、そのまま爪とぎを始めます。

そうしたら「よし、よし」と声をかけてはめてやります。

 

首輪に慣らす

小さい時から、首にリボンを結んでやります。

首にまいて人間の指が、2本くらいはいるようにしてやりましょう。

だんだん慣れてきて嫌がらなくなってきたら、首輪をつけます。

首輪には猫の名前と電話番号を記入したプレートをつけておくと、もし、万が一迷子になった時に連絡をしてもらえます。

 

キャリングバッグに慣れさせる

キャリングバッグ に慣れると旅行、キャットショー、病院に連れて行く時に便利です。

乗り物に乗る時も、キャリングバッグを室内に置いて、ふたをあけておきます。

中にはいっている時などふたをしたり、持ち運んだりしてキャリングバッグに慣らせることです。

いざ外出という時、そのまま連れだすことができます。

しかし、外出が病院の時だけということになると、バッグを見ただけて逃げて嫌がるので、その時はおしりから入れます。

 

社会性のしつけ

生後2カ月を過ぎてワクチン接種をすませたら、積極的に家族以外の人間にも会わせるようにします。

また、買い物に連れて行ったり、ひもをつけて抱いたまま散歩させるのもいいでしょう。

家族が遊びに出かける時には必ず一緒という習慣を、子猫時代からつけておけば、猫連れの家族旅行も十分楽しめることができます。

 

よい名前をつけてあげよう

短くて呼びやすい名前を

2匹以上の場合は、まったく違う響きの名前を

・思い出や楽しいインスピレーションでつける
・毛色や特徴でつける
花屋からもらったから「ハナ」
リンゴ箱の中にいたから「リン」

ーキャリングバッグに慣れさせる一
室内に置いて遊ばせる
嫌がる時はおしりからケージに入れる。

首輪に慣らす
小さい時からリボンなどで練習する
慣れてきたら首輪にする。

一爪とぎ一
何回教えても、爪とぎをやる所は嫌消臭剤やお酢を使用する
カーペットやコルクを巻いて作る。
カーペットを巻いて作る

ートイレのしつけー
おちつかないようすが見えたらトイレに連れて行く。
消臭剤などを使ってトイレ以外についた臭いをとる
汚いと中でするのを嫌がり外でするようになる

一子猫の抱き方と注意すること一
一方の手で前両足を他方の手で後ろ両足を支えやさしく抱く

・首を持たない
首の後ろを持つと身動きできなくなるし、つらい体制なのでやめよう

高く持ちあげられるのはとてもこわがる

・四肢をひっぱらない
足を引っ張って持ちあげるのは不安にさせる。
つけねのほうを持つように

・おなかをつかまない
おなかは保護する骨もなく、デリケート。圧迫しないように

・ゆったりした気分で膝の上にのってあまえる子猫
子猫が膝の上にのったらしばらくは動かないように

・やさしく抱く
無理な力を入れないでそっと抱いてやる。
体に密着させるとぬくもりを感じて安心する

一子猫の言葉一
のどを鳴らす
・満足している時

鈴をころがすように鳴く
・気分のいい時

はっきり澄んだ声で訴える
・何かを要求している時

 

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