好きな食べもの

飼い主さんのいろいろな声を集めてみました。

本当に、さまざまな趣向のネコちゃんがいることがわかります。

 

■トウモロコシ

茹でたトウモロコシが大好きなんです。

ぐっすり眠っていたのに、私たちが食べはじめると、ガバッと起きてニャーニャーと催促。

でも、そのままあげても食べないんです。

私がよく噛み砕いて、手のひらに出したら食べてくれる。

ただし、私が食べて甘くておいしいと思うものは食べますが、そうでないものはフンッと離れていきます。

わが家では「ネコも食べないまずいトウモロコシ」と呼んでいます。

 

■枝豆

うちの子は枝豆が大好物。

そのままでは興味なさそうですが、噛んで出してあげると、ウニャウニャうなりながら食べます。

 

■ カボチャ

うちの子はおいしいカボチャが大好きなんですよ。

人間用にそのまま茹でてつぶしていたら、ミャアミャア啼くから、人差し指の先くらいのを3つあげたら、キレイに食べて、もう、満足。

あー、わかるんだーと感心しました。

 

■メロン

メロンが大好物です。

果肉をたくさん食べると毛玉と一緒に吐くので、果肉は少しにし、果汁をほしいだけ飲ませています。

大さじ1~2杯程度でしょうか。

とにかく「ちょうだい」と催促するんです。

あげないとツメを立てます。

 

■味噌汁

わが家のネコは7歳のオスで、いまだに歯もすべて生えそろっているし、元気。

本当はあまりよくないらしいのですが、味噌汁が大好物で、もらうまでニャーニャー啼いて催促します。

具だくさんの味噌汁だと飲むのですが、豆腐とワカメとか、豆腐ときのこなど、あっさりしたものはにおいをかいだだけで、フンッと離れていきます。

塩分が心配なので、お湯で薄めてやると、これも飲みません。

ちなみに具には、ジャガイモ、キャベツ、きのこ類、大葉、ワカメ、豆などが定番です。

特に、ジャガイモやキャベツ、白菜、大根葉はよく食べます。

お薬も小さくしてあげるとよく食べます。

 

容器はどんなものが

ステンレスの容器がオススメです。

プラスチックの容器は、化学物質が溶け出したり、化学反応が起こる可能性もあります。

形としては、平たくて幅のある容器を選んでください。

ネコは容器が気に入らないと、食べものを外に出して床で食べたりすることがあります。

 

適温とは

室温~35度の「なま温かい」のが、ネコの好みです。

冷蔵庫から出したばかりの冷たい食べものとか、グッグッ煮えたぎった食べものは、ネコは好きではありません。

たいていのネコは、自分の好みの温度があります。

そこから大きくはずれたものには、たまににおいをかいでくれることはありますが、基本的には、プイッとされます。

もし、ごはんを食べてくれない場合、食材の問題もあるかもしれませんが、もしかしたら、温度が問題かもしれません。

ネコが獲物をとってくるとき、その獲物は凍ってもいませんし、沸騰もしていませんよね。

そのことを頭のどこかに置いておくと、役立つ日がくるかもしれません。

 

ライフ・ステージに合った食事

離乳前の子ネコ(親を失ったネコを拾ったら……)

ネコ好きな方は、ついついネコが捨てられているのを見つけてしまうようです。

生まれたばかりの子ネコは自分で体温調節ができないなど、充分な世話を受けられないと自力で生きていくのは非常に困難です。

本来ならば母親が面倒をみるべきなのですが、さまざまな事情でそれが不可能なケースもあります。

そんなときにいつも悩むのが「何を食べさせたらよいのだろう?」ということです。

牛乳を飲ませたらどうかと考えがちですが、牛乳よりはヤギのミルクのほうがよいでしょう。

しかも、生がオススメ。

理由は、栄養バランスが牛乳よりもネコの母乳の組成に近いからです。

加熱殺菌したものは、成分が変化してしまうため、あまりオススメできません。

最近では、自然食のお店やインターネット・ショップでも、ヤギのミルクが購入できるようになっています。

もちろん、市販のネコ用粉ミルクでも代用できます。

与える頻度としては、次を目安にしてください。

 

●生後4日目まで2時間ごとに

●生後5~13日目まで3時間ごとに(ここまで新生仔期)

●生後14~21日目までに3~4時間ごと

●生後22~28目 = 徐々に離乳食に移行していく(大事な社会化期のスタート!)

 

量は、決して与えすぎないでください。

ストップの目安は、「お腹が胸よりちょっとだけふくらんできたかな」という状態です。

この目安は離乳期の食事にも使えますので、体で覚えてください。

子ネコがきちんと栄養をとれていれば、体重の増加はだいたい次のようになります。

 

●生後1週目=誕生時の約2倍

●生後2週目 = 誕生時の約3倍

生後2週間くらいは、ミルクを飲んでは眠って、飲んではいって……のくり返しです。

 

通常、生後1カ月ぐらいまでは、肛門などの陰部を舐めてもらうと出すという、反射によって排泄していますので、食事の前後に(その子の排泄ペースに合わせてください)、ぬるま湯でぬらした柔らかい布やティッシュなどで、陰部を軽くなでてあげてください。

そうすると、絵の具を絞り出したような硬さの便が出てきます。

 

子ネコ(離乳期 生後8~10週齢)

●ミルクで下痢をしたら、それ以上与えるのは止める

●1日5回は食事を与えよう

●基本的には肉を与えていればよい

●肉はミンチにして、のどに詰まらない大きさにしてあげてください

●1回の食事量の目安は、先ほどの「お腹が胸よりちょっとだけふくらんできたかな」という状態までです。

具体的にはせいぜい大さじ2程度。

生後2~3カ月頃の子の胃は、クルミ大のサイズですので、小さい子はもっと少ない量でお腹がいっぱいになります。

「もっとくれ!」とせがむ子もいるかもしれませんが、無茶はしないでください。

 

子ネコ(成長期 生後10~40週齢)

生後3~4カ月頃には、1日4回程度の食事で大丈夫です。

この頃から野菜や穀物を混ぜていきます。

肉もミンチではなく、細切れ程度の大きさが食べられるようになります。

生後4~6カ月頃には、1日3回程度の食事でOKです。

生後6カ月頃には、1日2回の食事になるでしょう。

この頃になれば、食べたいだけ食べさせて大丈夫。

ただし、太りすぎにならないように注意してください。

適切な体形かどうかのチェック項目は、次の通りです。

 

●背骨を触ると、背骨の突起がボコボコとわかる

●肋骨を触ると、ピアノの鍵盤をなでたように肋骨がわかる

●ウエストのくびれがある

 

また、サプリメントを与えるときは、必ずパウダー状のマルチ・ビタミン・サプリメントとマルチ・ミネラル・サプリメントにしてください。

タブレット状のものは、ビルクラッシャーなどで細かく砕き、食事にふりかけて食べさせるようにしてください。

さらに、次のサプリメントを追加するのもオススメです。

 

ビタミンC

●生後半年まで=1日250㎎

●生後半年から1年まで=1日250~500㎎

 

ビタミンE

●生後半年まで=1日100IU

●生後半年から1年まで=1日100~200IU

 

高齢

私たち人間がいつから高齢になるのかは、個々の見解によるのと同じように、ネコもいくつから高齢と呼ぶかという明確なラインはありません。

でも、一般的には7歳を越えたネコには、シニア・フード(高齢ネコ用フード)を食べさせましょうということになっているようです。

もちろん、5歳くらいからあまり運動もしなくなり、脂肪がついてくるネコもいれば、12歳になっても庭に進入してきた野良ネコと元気にケンカをしているネコもいますので、一既に7歳ともいい切れません。

 

ネコの場合も、高齢になれば、

●体重の維持

●肥満の予防

が重要なポイントとなってきます。

肥満防止では、人間と同じように、高エネルギー食(肉多め)を少量食べさせるか、低エネルギー食(肉少なめ、野菜多め)をたくさん食べさせるか悩む方が多いようです。

結論からいいますと、個々で違います!

なぜか果物が大好きな8歳のネコとか、いろいろ混ぜても自分でより分けて肉しか食べない16歳のネコとか、本当にさまざまです。

人間にもそれぞれ食の好みがあるように、ネコにも個性があります。

多頭飼いをされている方は「うんうん、そうそう」と同意してくださると思います。

高齢だからこうしなければならないというラインはなく、体形を見ながら、

●太ってきた→低エネルギー食(肉少なめ、野菜多め)

●やせてきた→高エネルギー食(肉多め、野菜少なめ)

 

という切りかえで調整してください。

傾向があるとすれば、高齢になるとどういうわけか、とってもグルメになる子が多いようです。

特定のものを日がわりで出すことを要求する子によく出くわしますが、それはたいてい、若い頃からネコのわがままにつき合ってきた飼い主さんの結果のようです。

まぁ、同じような食事に偏らない分、栄養バランスがとれていいのかもしれませんが、飼い主さんが苦痛に思わない範囲で、つき合ってあげてください。

なお、わりと早いうちから腎臓疾患で悩まされるネコちゃんが増えてきています。

この問題に直面された飼い主さんにうかがうと

 

●含水率の低い食事を食べさせてきた・いる(ドライフードなど)

●加工度の高い食事を食べさせてきた・いる

というデータもあります。

「昔から含水率の高い良質の食材の手づくり食を食べさせてきました」という方では、腎臓疾患になるケースが非常に少ないです。

ですから、「腎臓病です」という診断を受ける前に、手づくり食などの含水率の高い食事に切りかえることで、腎臓病を予防できるかもしれません。

含水率の低い食事や、加工度の高い食事を食べさせるよりは、少なくとも安全な食事だと思いますので、ライトな気分で楽しみながら、手づくり食にトライしてみてください。

 

こんなときは.…

食べてくれない

●30~35度くらいに温める

●塩、イースト、ガーリック・パウダーなども少量入れると食事がおいしくする

●脂肪量を増やしてみる

●マタタビのパウダーをかけてみる

●「食べるかなぁ~?」などとジロジロ見ない

 

ごはんをちょっと温めてみましょう!

ネコが一番おいしいと感じるごはんの温度は30~35度くらい。

ネズミなどの小動物の体温と同じ温度です。

温度が低く、冷たいごはんはにおいがしなくなっているのです。

ネコはにおいをかいで目の前に出されたものを「食べられるものかどうか?」「おいしそうかどうか?」と判断しているところがあるので、「いつもは大好物なのになぜ食べないんだろう?」というときは、その食事のにおいが弱い可能性があります。

また、ネコは独りで食べることを好む動物で、ジッと見られるのを嫌います。

食事中のネコはそっとしておいてください。

 

すぐ飽きる

●ほとんどの場合、食材の問題です

●ネコは人間が感じられないような、脂肪の酸化をかぎ分けるようです

●新鮮で、より自然に近い食材でごはんをつくってみてください

●食材に自信があるなら、単なるわがままの可能性が高いです。

自分の好きな食材を、好きなタイミングで、好きな温度で、飼い主さんに出させるネコの能力はピカイチです!

●これにつき合うと、わがままなネコになりますので、食べないなら食べないで下げてしまいましょう。

●出して3分経っても食べないならば、下げてしまいます

 

残す

●「目の前の食事が今の体の要求を満たさない」と判断したと解釈する

●「今は食事時ではない」と判断したのかもしれません。

●味覚は酸味を感じられるようになっているので、腐った肉を食べる心配はありません

 

肥満

●たいてい、おいしいものの食べすぎと退屈が原因

●ネコの生活を変える。

●より活発にネコが動くような工夫

●食事の内容を変えずに量を減らすか、エネルギー量のより少ない食事に変え、カロリー摂取量を減らす必要がある

 

便秘

食べたものが腸の中に長く残ることによって、水分吸収量が増えて、糞便が硬く、乾燥してくることがあります。

便秘の原因として挙げられるのは、次のようなことです。

 

●薬剤投与による、大腸運動の低下

●加齢による、大腸運動の低下

●低繊維食

●骨片やカルシウムの多い食事の食べすぎ

●3~4日ごとでも、一定のパターンで順調に出ていれば、毎日出ていなくても大丈夫

●もし、5~6日間続けて排便がなかったら、ネコのお腹を触ってみてください。

お腹が張って、太くて硬いかたまりが触れたら、便秘の可能性が高い

 

解決方法は、次の通りです。

●普段から繊維質の多い食事を心がけよう

●骨片やカルシウムの多い食事を減らす

●軽い便秘なら牛乳やハチミツでも

●マーガリンやバター、サラダ油でも

●ネコの草を食べさせる。

 

下痢

下痢をした場合はまず、水分補給を心がけてください。

重度の脱水により、死につながることもあります。

下痢の原因には、次のようなことが考えられます。

 

●食事の急な切りかえ

●食べすぎ

●消化吸収できない成分を多量に含む食事をとった

元気な下痢は、食事を変えるなどすれば自然と落ち着くでしょう。

元気がなくなる下痢は、早急に動物病院に連れていき、指示を仰いでください。

 

おなら

●食べたときに飲み込んだ空気

● 大腸内での細菌発酵で発生したガスが肛門から出てきたものです。

そのにおいは、腸内の状態を知るひとつの指標となります。

においがひどいと感じる場合は、乳酸菌を含むヨーグルトや乳酸菌製品などを食べさせてください。